住友生命は、伝統的な保険業界の中で、新しい時代の変化に柔軟に対応し、独自の戦略を展開しています。

シンガポールでのインシュアテックの最新動向や、国内事業での情報活用の進化など、
住友生命が目指す未来とはどのようなものなのでしょうか。

住友生命のデジタル変革

住友生命は、長い歴史を持つ生命保険会社として、多くの顧客からの信頼を得てきました。その背景には、顧客のニーズに応えるための様々な取り組みがあります。近年、デジタル技術の進化に伴い、住友生命もデジタル変革を進めています。

デジタル変革の一環として、住友生命はインシュアテックとの連携を強化。これにより、保険商品の提供やサービスの向上を目指しています。特に、AIやブロックチェーンなどの最新技術を活用した新しいサービスの開発に注力しています。

また、住友生命は、デジタル技術を活用して、顧客とのコミュニケーションをよりスムーズにする取り組みも行っています。例えば、オンラインでの相談や、スマートフォンアプリを通じた情報提供など、顧客の利便性を高めるサービスを展開しています。

インシュアテックとの新たな連携

インシュアテックは、保険業界におけるデジタル技術の活用を推進する企業やスタートアップを指します。近年、インシュアテックとの連携を強化する保険会社が増えてきました。その中でも、住友生命は積極的にインシュアテックとの連携を進めています。

住友生命とインシュアテックとの連携の背景には、デジタル技術の進化と顧客ニーズの変化があります。顧客は、より手軽で便利な保険サービスを求めており、これに応えるためには、デジタル技術の活用が不可欠です。

住友生命は、インシュアテックとの連携を通じて、新しい保険商品の開発や、デジタル技術を活用したサービスの提供を進めています。これにより、顧客のニーズに応えるとともに、保険業界全体の発展にも貢献しています。

国内事業への情報活用の進化

住友生命は、国内事業においても情報活用の進化を遂げています。データ解析技術の進化に伴い、顧客のニーズやライフスタイルの変化を的確に捉え、それに応じたサービスや商品を提供する取り組みを強化しています。

特に、健康増進型保険“住友生命「Vitality」”は、顧客の健康状態や生活習慣をデータとして取り込み、それを基にしたアドバイスやサポートを提供することで、顧客の健康増進をサポートしています。

また、住友生命の公式ホームページでは、各種お手続きやご契約者さま向けのサービスを提供しており、これにより顧客の利便性を高めるとともに、業務効率化も図っています。

WaaSエコシステムと新規領域でのイノベーション

WaaS(Wellness as a Service)エコシステムは、健康とウェルネスを中心としたサービスの提供を目指す新しいビジネスモデルです。住友生命もこのエコシステムの構築に取り組んでおり、新しい価値提供を目指しています。

住友生命は、WaaSエコシステムを通じて、健康情報の収集や分析、そしてそれを基にしたサービスの提供を行っています。これにより、顧客の健康状態や生活習慣をより深く理解し、それに応じたアドバイスやサポートを提供することが可能となっています。

また、新規領域でのイノベーションも進められており、健康増進や予防医療を中心とした新しいサービスや商品の開発にも注力しています。これにより、住友生命は、保険業界の中でのリーダーシップを維持しつつ、新しい価値を提供し続けています。

お役に立つ商品の開発

住友生命は、お客さまの多様なニーズに応えるため、充実した商品ラインアップを取り揃えています。これには、生命保険商品のみならず、損害保険事業への取り組みも含まれています。

特に、お客さまとご家族の人生におけるあらゆるリスクをカバーする「総合生活保障」の観点から、遺族保障や生前給付保障とともに、損害保険も本業として取り組んでいます。

住友生命は、今後も生保・損保一体となった「総合生活保障」サービスを提供することを目指しており、営業職員を通じて、お客さまに最適な生命保険・損害保険商品を提供していく方針です。

お客さま満足の向上における取り組み

住友生命は、お客さま満足の向上を目指して様々な取り組みを行っています。「消費者志向自主宣言」のフォローアップ活動や、「お客さまの声」を把握するための仕組みの構築など、お客さまの声を経営に活かす態勢を強化しています。

また、お客さまの声を経営に活かした取組みや改善事例を通じて、最適なコンサルティングやサービスの提供、適時適切なお支払いの実現など、お客さまのニーズに応えるサービスの向上を目指しています。

ロボット・IoTとの資本業務提携の意義

近年、ロボット技術やIoT(Internet of Things)の進化が著しい。これらの技術は、生活の質の向上や業務効率化の実現に大きく寄与している。住友生命もこの波に乗り遅れないよう、ロボットやIoT関連企業との資本業務提携を進めています。

この提携の背景には、顧客サービスの向上や業務効率化の追求があります。例えば、ロボットを活用した顧客対応や、IoTを用いた健康管理サービスの提供など、新しい価値を生み出す取り組みが進められています。

また、これらの技術と連携することで、住友生命はデータの収集や解析能力を高め、より精緻なリスク管理や商品開発を実現しています。

妊娠期から産後のサポート: 新しい家事育児支援サービスの実証実験

住友生命は、妊娠期から産後の女性をサポートするための新しい取り組みを進めています。これには、家事や育児のサポートサービスの提供が含まれています。

この取り組みの背景には、女性の社会進出や働き方改革の進展があります。多くの女性が仕事と家庭の両立に苦労しており、このようなサポートが求められています。

住友生命は、家事や育児のプロフェッショナルと連携し、専門的なサポートを提供することで、女性の生活の質の向上や、産後の復職をサポートしています。このような取り組みを通じて、住友生命は女性のライフステージに合わせたサービスの提供を目指しています。

DX推進とお客さま体験価値の最大化

住友生命は、経営戦略とIT・デジタル戦略の融合を進めています。中期システム化計画(2022)を策定し、お客さま体験価値(CX)の最大化を目指しています。この計画に基づき、デジタル技術と「人に根差した価値」の融合を進め、新しい商品やサービスの提供を強化しています。

2020年度からは、ビッグデータの蓄積や整備、自動分析などの機能を持つ「スミセイデータプラットフォーム」を構築。これにより、ウェアラブルデバイスからの運動データを活用した「Vitality健康プログラム」の進化や、新商品・サービスの提供に向けた分析を進めています。

さらに、お客さまの接点の多様化に対応するため、オンライン面談やLINE WORKSを活用したサービス、スマートフォンからの新契約申込みや給付金請求の仕組みを整備しています。

次期システムアーキテクチャとデジタルプラットフォームの展望

住友生命の中期システム化計画(2022)では、デジタル技術やICTの活用を基盤として、次期アーキテクチャの策定やデジタル化推進のプラットフォーム構築を進めています。

迅速な業務効率化を実現するため、自社だけでのシステム構築にとどまらず、クラウドファーストを前提とした外部サービスの採用や、異業種との連携を強化しています。特に、API連携基盤の構築により、新しい価値やサービスの提供が可能となっています。

また、お客さまの生活シーンに合わせた商品提供のため、新しい契約管理プラットフォームを構築。キャッシュレス決済サービス「PayPay」を活用した新商品の提供も開始しています。

今後の取り組みとして、ネットワークのセキュリティ強化や「ゼロトラスト・セキュリティ」を前提としたネットワーク構築が進められています。

まとめ

住友生命は、デジタル変革の波に乗り、経営戦略とIT・デジタル戦略の融合を進めています。中期システム化計画を策定し、お客さま体験価値の最大化を目指しています。

ビッグデータの活用や新しいデジタルプラットフォームの構築、外部サービスの採用や異業種との連携強化など、多岐にわたる取り組みを進めています。

これらの取り組みを通じて、住友生命はお客さまのニーズに応える新しい商品やサービスの提供を強化しており、今後の展開が業界内外から注目されています。

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