編集部
第一生命は、保険業界の中で独自のアプローチを持つ企業として知られています。近年、健康寿命の延伸や健康増進をテーマにした新しい商品やサービスを次々と発表しており、その背後にはテクノロジーとの融合やビッグデータの活用があります。
第一生命の新たな価値提供とは？
第一生命は、お客さま一人ひとりのQOL（Quality of Life）向上を目指し、商品・サービスを通じて新たな価値を提供しています。この取り組みの背景には、現代の高齢化社会や健康志向の高まりがあります。特に、健康寿命の延伸という課題に対して、第一生命は独自のアプローチを持って挑戦しています。
その一例として、生保業界初の商品を開発し、健康寿命の延伸をサポートする取り組みが挙げられます。これは、お客さまの健康をサポートするための新しい形の保険商品やサービスの提供を意味します。
第一生命は、お客さまの健康を第一に考え、それをサポートするための様々な取り組みを行っています。
「ジャスト」：生保業界初の保険料割引制度
「ジャスト」とは、第一生命が2018年4月に発売した新商品で、健康診断書などを提出することで保険料を割り引く「健診割」という業界初の仕組みを採用しています。
この「健診割」は、第一生命が保有する1,000万件のご契約情報（ビッグデータ）を詳細に分析し、健康診断を受診した人と受診していない人の間で、死亡や3大疾病などの発生率に差があることを発見したことから誕生しました。
この新しい制度は、健康診断の受診を奨励し、病気の早期発見や生活習慣の改善を促進することを目的としています。また、「ジャスト」は、17種類の保険から必要な保障を自由に組み合わせることができるため、お客さま一人ひとりのニーズに合わせた保障を提案することが可能です。
加入後も、お客さまのライフスタイルの変化に対応した保障見直し制度が用意されており、常に最適な保障を提供することを目指しています。
InsTech（インステック）と第一生命のイノベーション
インステック、すなわち保険技術は、近年の金融業界での大きなトピックとなっています。第一生命もこのインステックの波に乗り、多くのイノベーションを生み出しています。テクノロジーの進化により、従来のビジネスモデルやサービス提供方法に変革が求められており、第一生命はこれに応える形で様々なデジタル化の取り組みを進めています。
特に、AIやビッグデータの活用により、顧客のニーズを的確に捉えることが可能となりました。これにより、よりパーソナライズされたサービスや商品の提供が実現しています。
また、デジタル技術の導入により、保険加入の手続きやクレーム処理のスピードアップも図られており、顧客体験の向上にも寄与しています。
健康寿命の延伸を目指す「健診割」の誕生
第一生命の「健診割」は、健康診断の結果に基づいて保険料を割り引くという、生保業界初の取り組みです。この制度の背景には、健康寿命の延伸という国の大きな課題があります。
第一生命は、この課題に対して独自のアプローチを持って挑戦しており、「健診割」もその一環として導入されました。
健康寿命の延伸を目指す背景には、高齢化社会における医療費の増加や、健康で長生きすることの重要性が挙げられます。第一生命は、健康診断を受診することで、病気の早期発見や生活習慣病の予防に繋がると考えています。
このような取り組みにより、第一生命はお客さまの健康寿命の延伸をサポートし、より良い生活の実現を目指しています。
「ジャスト」の特徴と市場での受容
「ジャスト」は、第一生命が提供する新しい保険商品であり、その最大の特徴は「健診割」という制度にあります。この制度は、健康診断を受診することで保険料が割り引かれるというもので、健康診断の結果によっては、最大で保険料が10%割り引かれることもあります。
このような新しい取り組みは、市場での受容が非常に高く、多くの顧客から好評を得ています。特に、健康に対する意識が高いビジネスパーソンからの支持が厚いとされています。
また、健康診断を受診することで、自身の健康状態を知ることができるため、健康管理の一環としても利用されています。
スマホアプリ「健康第一」の登場
第一生命は、デジタル技術の進化を活用し、新しいサービスを提供するために「健康第一」というスマホアプリを開発しました。
このアプリは、健康管理をサポートするための機能が多数搭載されており、歩数計や睡眠トラッカー、食事管理など、日常生活の中での健康管理を総合的にサポートします。
また、このアプリを使用することで、「ジャスト」の「健診割」の適用条件を満たすことができるため、健康管理と保険料の割引を同時に実現することができます。
このような取り組みにより、第一生命はデジタル技術を活用して、お客さまの健康寿命の延伸をサポートしています。
FaceAI（フェイスエーアイ）：健康を視覚化する技術
第一生命が注目しているのは、FaceAIという最先端の技術です。これは、顔の特徴を解析することで、健康状態や生活習慣病のリスクを予測する技術です。FaceAIは、AI技術を活用して顔の色、しわ、たるみなどの特徴から健康情報を導き出します。
この技術の導入により、第一生命は顧客に対して、より具体的な健康アドバイスや生活習慣の改善提案を行うことができるようになりました。
また、FaceAIを活用することで、健康診断を受けることなく、簡単に健康状態をチェックすることができるため、多くのビジネスパーソンにとって、日常の健康管理ツールとしての利用価値が高まっています。
生涯設計デザイナーとの連携
第一生命は、保険だけでなく、お客さまの生涯設計全体をサポートするための取り組みを進めています。その一環として、「生涯設計デザイナー」という新しい職種を設け、お客さま一人ひとりのライフプランに合わせた提案を行っています。
生涯設計デザイナーは、保険商品の知識だけでなく、資産運用や税金、相続などの専門知識も持っており、ビジネスパーソンのキャリアプランや家族構成、将来の夢や目標に合わせて、最適な生涯設計を提案します。
このような取り組みにより、第一生命はお客さまのトータルな生涯設計のパートナーとして、より深い関係性を築いています。
デジタルトランスフォーメーションの推進
近年、デジタルトランスフォーメーション（DX）がビジネスのキーワードとして注目されています。第一生命もこのDXの波に乗り遅れないよう、積極的な取り組みを行っています。
特に、顧客接点のデジタル化や業務プロセスの効率化を目指して、様々な技術の導入や新しいサービスの開発を進めています。
例えば、AIを活用した顧客対応や、ブロックチェーン技術を利用した契約手続きの簡素化など、第一生命は最新技術を駆使して、顧客体験の向上を目指しています。
これにより、ビジネスパーソンにとっても、よりスムーズで効率的なサービスを受けることができるようになりました。
未来を見据えた持続可能な経営
第一生命は、単なるビジネスの成功だけでなく、持続可能な経営を目指しています。これは、環境、社会、ガバナンス（ESG）の観点からの経営を意味します。特に、環境保護や社会貢献活動に積極的に取り組むことで、企業としての社会的な責任を果たしています。
また、第一生命は、多様性を重視した経営を推進しており、ジェンダーや国籍、年齢など、様々な背景を持つ人々が活躍できる環境を整えています。これにより、多様な視点やアイディアが生まれ、新しい価値を生み出すことができると考えています。ビジネスパーソンにとっても、第一生命は信頼と安心を提供するパートナーとして、長期的な関係を築いていくことを目指しています。
まとめ
第一生命は、お客さまのQOL向上を目指し、革新的な戦略や商品、サービスを展開しています。近年の高齢化社会や健康志向の高まりを背景に、健康寿命の延伸やデジタルトランスフォーメーションの推進など、多岐にわたる取り組みを行っています。
特に、「ジャスト」の導入や「健康第一」アプリの開発など、顧客の健康をサポートするための新しい形の保険商品やサービスの提供に注力しています。
また、持続可能な経営を目指し、環境、社会、ガバナンスの観点からの経営や多様性を重視した経営を推進しています。これらの取り組みを通じて、第一生命は未来を見据え、お客さまとともに新しい価値を創出していくことを目指しています。