NTTデータが2022年10月26日、メタバース関連技術を報道陣に公開した。

今回披露されたのは、同社が取り組んでいる文化遺産のデジタルアーカイブやデジタル空間に対する感性分析などの技術で、バチカン市国の建造物の3Dデータ化、感性分析AIを利用したメタバース空間構築の支援だ。

世界各地の文化遺産をデジタルアーカイブ化

同社は1996年から仮想ショッピングモールに取り組み、メタバース関連技術に関する知見を蓄積してきたという。

その一つとして挙げたのが、世界各地の文化遺産をデジタルアーカイブ化する「AMLAD Metaverse Initiative構想」だ。その一環としてバチカン市国の建造物「Gregorian Tower」を3Dデータ化し、バーチャル空間展示の作成に協力している。

「2019年頃から建造物の3Dデータ化を進め、2021年10月からのドバイ国際博覧会で披露した」と、この取り組みを行うNTTデータ デジタルソリューション統括部営業企画担当の長谷部旭陽課長は話す。

人間がどのような反応をするか、感性分析AI技術

出典:同社プレスリリース

さらに脳活動を基にした感性分析AI「NeuroAI」を利用した取り組みも紹介。「NeuroAI」とは、映像や音楽などのコンテンツに対し、人間がどんな反応を示すかという感性分析を実現する技術だ。

前出の長谷部課長によると、2022年から「NeuroAI」を開始。同技術をメタバース空間に適用することで、言語化しにくい空間の印象を可視化し、空間に何をどのように配置すれば、ユーザーの注目を集められ、なおかつ違和感がないかどうかを検討できるのだという。

会社概要: 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(略称 NTTデータ)

・会社名: 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(略称 NTTデータ)
・代表者: 代表取締役社長 本間 洋
・本社所在地:東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル
・設立年月日:1988年5月23日
・資本金: 1,425億2千万円(2022年3月31日現在)
・事業内容: システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他これらに関する一切の事業
・URL:コーポレートサイト: https://www.nttdata.com/jp/ja/

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