2022年12月9日、企業ニュースリリース配信会社のビジネスワイヤ(Business Wire)は、ボストンコンサルティンググループ(BCG)とアメリカ船級協会(ABS)がお互いの専門知識を組み合わせてクライアントの脱炭素化への取り組みを共同支援するため、基本合意書に署名したと配信した。
ボストンコンサルティンググループ(BCG)
BCGは、顧客と密接に協力してステークホルダー(企業のあらゆる利害関係者)に利益をもたらすことを目的とする。組織の成長や、競合他社より有利な状況を築き続けること、社会へのプラスの影響を推進できるよう努める。
最新の経営コンサルティング・技術と設計・企業・デジタルベンチャーにわたり、課題と問題を解決し、顧客の成功を支え、独自の協働モデルに基づいた仕事をしている。
また、海事産業の脱炭素化に関するコンサルタントであり、海洋・沖合バリューチェーンで将来的に利益を得るための独自のワンストップを提案し、戦略的視点・変更管理・システム移行設計などを提供する。
アメリカ船級協会(ABS)
ABSは、海洋・沖合産業に造詣が深く、このダイナミックなセクターの規制環境に関して手広い見識、そして持続可能性センターの世界的なネットワークを持っている。
船舶・海洋業界に船級サービスや技術的アドバイスのサービスを提供する世界的に有力な組織である。設計・建設の安全性と優越性の標準を確立することに傾倒している。
高度な技術やデジタルソリューションの安全で実用的な適用に専念するABSは、船舶・海洋資産向けに正確でコスト効果の高いコンプライアンス機能・最適性能・運用効率を開発している。
BCG/ABSの脱炭素化への取り組み
脱炭素化とは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスである二酸化炭素の排出を実質ゼロにしようという取り組みである。
BCGパートナーのピーター・ジェイムソンによると、規制や技術、新しい市場に関して不確実な状況の中でも、海洋・沖合バリューチェーン関係者すべてが協力し合うことが必要となるとのこと。また、不完全で不明な情報の中でもリーダーシップを取ることにより、先駆者には優位性、追随者には持続可能な事業をもたらすことできるという。
また、ABSの会長・社長・最高経営責任者(CEO)のクリストファー・J・ウィアニッキの発言をまとめると以下の通りである。
- BCGとABSという業界で認められた 2つの世界的ブランドによる独自のサービスが、海事産業・政府・用船主・サプライヤー・造船所・船主の脱炭素化の課題などに対応するサポートに期待できる。
- ABSは安全性・技術・規制に、またBCGは戦略・改革・変化管理に、それぞれの注力すべき分野で役割を果たすように構成する。
- 専門知識や能力を組み合わせることで、環境に負荷が少ないエネルギーへの移行の機会を利用できるようサポートする独自のサービスが提供できる。
- 資産所有者の運用や技術改善のための選択肢の追求や、顧客が「ネットゼロ」を達成できるようサポート。また、炭素回収技術や代替燃料、低炭素燃料の採用などのアドバイスをしながら、炭素削減戦略をサポートするコンサルティング・サービスを提供。
- 「ネットゼロ」への移行の機会を利用しようとしている企業を対象。
(例)再生可能エネルギー生産企業・低炭素フリート開発・海中貯蔵といった沖合産業の低炭素バリューチェーン関連の企業など。
会社概要
- 会社名: Boston Consulting Group(BCG)[ボストン コンサルティング グループ]
- 所在地: Boston, Massachusetts, United States
- 会社解説: 世界的な経営コンサルティング会社、最先端のマネジメントコンサルティング、テクノロジーとデザイン、デジタルベンチャーなどの問題解決へ導く。
- 設立年月: 1963年
- 事業概要: 経営コンサルティング
- URL: https://www.bcg.com/ja-jp/
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- 会社名: American Bureau of Shipping(ABS)[アメリカ船級協会]
- 所在地: 1701 City Plaza Drive, Spring, TX 77389, U.S.A.
- 会社解説: 船舶の設計・建設・運用保守に関する基準の開発と検証を通じて、生命・財産・自然環境の安全を促すことをミッションとする。
- 設立年月: 1862年
- 事業概要: 海運業界の安全のため、材料を含む船体の建造と機械設備についてのルールを定める。船体や機関などの登録の公表・商船・機関の等級とその他証明書を発行する。
- URL: https://www.abs-group.com/