東京ガス株式会社と大阪ガス株式会社は、両社が開発に取り組む革新的メタネーション技術の社会実装を見据え、助言を受けるための共同委員会「革新的メタネーション技術社会実装検討委員会」を設置した。

カーボンニュートラル実現に向けた両社の取り組み

両社の取り組みや共同委員会発足の背景にあるのは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金(GI基金)だ。GI基金は、「2050年カーボンニュートラル」を目指し、企業と目標を共有しながら、取り組みに対して最長10年間の継続的な支援を行う。カーボンニュートラル実現に向けて大きな役割を担っている。

GI基金事業において、両者が取り組んでいる革新的メタネーション技術の開発と社会実装に向けた検討を、共同委員会で有識者や企業専門家からの助言を受けながら進めていく。

革新的メタネーション技術について

革新的メタネーション技術は、従来とは違う画期的な特徴があり、低コスト化を実現する大きなポイントとなりそうだ。

革新的メタネーション技術の特徴は以下の2点。

  1. 製造プロセスの一体化でき、排熱利用によって高いエネルギー変換効率を実現
  2. 水素が不要で、水とCO2から直接e-メタンを高い効率で製造可能
出典:東京ガス株式会社

2050年カーボンニュートラル実現に向けた革新的メタネーション技術社会実装検討委員会(共同委員会)の概要

名称NEDO グリーンイノベーション基金事業 「革新的メタネーション技術社会実装検討委員会」
設置日2022年12月20日
委員長橘川 武郎 (国際大学 副学長・国際経営学研究科教授)
運営者東京ガス、大阪ガス
調査・検討内容2社は各種調査等に基づき、事業実施に向けた前提、モデル等の妥当性や課題・対応策を検討し、これらの内容について助言を受ける <主な検討内容> 原材料調達・製造適地候補検討(国内外) 製造・供給シナリオ(1次案)策定 社会実装モデル・ロードマップ(1次案)策定
開催予定一回目:2022年12月20日 以降:半年に1回程度の頻度で開催予定
(引用:株式会社東京ガス)

会社概要

会社名(商号):東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)

  • 設立年月:1885年10月
  • 事業内容:電気の製造・供給および販売などのエネルギーソリューション/ガス導管事業、都市ガス供給事業/海外における上流事業、中下流事業/不動産開発、土地・建物の賃貸・管理などの都市ビジネス
  • URL:https://www.tokyo-gas.co.jp/

会社名:大阪ガス株式会社

  • 会社説明:2018年新しいグループブランドとして「Daigasグループ」を導入
  • 設立年月:1897年4月
  • Daigasグループの事業内容:都市ガスの製造・供給及び販売、ガス機器販売、ガス配管工事、LNG販売などの国内エネルギー/天然ガス等に関する開発・投資、エネルギー供給などの海外エネルギー/不動産の開発及び賃貸、情報処理サービス、ファイン材料及び炭素材製品の販売などのライフ&ビジネスソリューション
  • URL:https://www.osakagas.co.jp/

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