ソーシャルテクノロジー企業として、FacebookやInstagramなどのソーシャルアプリを提供している「メタプラットフォームズ(通称:メタ)」が、ARグラス向けの度入りレンズを開発している企業「Luxexcel」を買収した。

今回の買収は未発表であるが、ベルギーの英字新聞「The Brussels Times」によって判明している。

メタがレンズ開発企業のLuxexcelを買収

アメリカに本社を構えるソーシャルテクノロジー企業のメタが、ARグラス向けレンズを製作する「Luxexcel」を買収した。Luxexcelは、3Dプリントを用いたレンズ開発に注力しており、2020年からARグラス市場にも参入している。

今回の買収については未だ公式発表されていないが、The Brussels Times(ベルギーのニュースWEBサイト及び英字新聞)がメタに確認したところ、Luxexcelがメタに加入することが判明した。

メタはARグラス市場に期待を抱いていた

現在メタは、サングラスや眼鏡を扱う老舗ブランド「Ray-Ban」とともに、スマートグラス「Ray-ban Stories」を展開しており、より機能性の高いARグラスの研究開発プロジェクト(Project Nazare)を進行している。

メタのCEOを務めるマーク・ザッカーバーグ氏は、以前からARグラスの開発に強い期待を抱いており、多額な研究開発費を充ててきた。

今回買収したLuxexcelは、創業当初からレンズの開発に注力していて、高い技術を持っている。

Luxexcelの買収によって、今後、より高性能なARグラスの展開が実現するだろう。

市場に期待を持つメタと高い技術を持つLuxexcelがタッグを組む

今回買収されたLuxexcelは2009年に創業しており、創業当初から産業用光学機器向けのレンズ開発を行っていた。3Dプリントを使用した、視力矯正用のレンズを大量生産する技術も持っており、2020年からはARグラス市場にも参入している。

2021年には、AR技術の光学系を開発している企業「WaveOptics」と提携し、度入りのARグラスの開発を発表。しかし、WaveOpticsが「Snap」に買収されたことで、度入りARグラスの一般販売は現在も行われていない。

一方メタは、老舗ブランド「Ray-Ban」と提携し、スマートグラスを展開。

以前からARグラス開発には力を注いでおり、2020年からは「Project Aria」・2021年からは「Project Nazare」のARグラス開発研究プロジェクトを進行している。

ARグラス事業には全力を注いでおり、2024年にARグラスの展開・2026年により高度なモデルの展開・2028年に三段階のデザインの展開を目指している。事業の成功を狙うメタにとって、今回のLuxexcel買収は大きな収穫となった。

今後両社が共同開発を行うことで、ARグラス市場は大きな盛り上がりをみせるだろう。

会社概要

  • 会社名:Meta Platforms, Inc.(通称Meta)
  • 所在地:(本社)アメリカ
  • (日本)東京都港区 虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー
  • 設立:2004年7月
  • 代表:マーク・ザッカーバーグ
  • 事業内容:ソーシャルアプリの提供、メタバース関連事業
  • URL:https://about.meta.com/ja/

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