鳥取県は、自治体初となる「メタバース課」を設立し、第一号職員としてオリジナルAIアバターを採用することを発表した。

人口最小県として知られる鳥取県。今後のWeb3.0時代を見据え、メタバース(インターネット上の仮想空間)関係人口の創出を目指す考えだ。

人口最小の県として関係人口の創出に意欲的に取り組む鳥取県

観光名所「鳥取砂丘」で有名な鳥取県。人口は57万人と全国47都道府県で一番少ない。出生数の減少や若年層の県外流出を理由に、1995年(※)を境に人口は加速度的に減少。今後もこの傾向が続けば、2030年の鳥取県人口は約52万人まで減少すると推測されている。

そんな課題解決に向けて、鳥取県はメタバース課の設立を決定。最新の技術とアイディアを用いることで、より本質的な課題解決につなげることが目的だ。

(※)untitled (kankyo-u.ac.jp) (鳥取県の人口減少への対応と政策(公立鳥取環境大学))
http://www.kankyo-u.ac.jp/f/introduction/research/innovation/field/112.pdf

メタバース課について

出典:PR TIMES

メタバース課では、メタバース空間内で情報発信を行うことで、メタバース関係人口を創出することを目的としている。次世代の分散型インターネットであるWeb3.0の世界で、NFT(非代替性トークン)活用による鳥取県応援プロジェクトや、メタバース上で鳥取県の魅力を発信するなど、これまでにない新たな取り組みを目指している。

メタバース上で鳥取県の知名度が高まれば、世界中の人々と新しいつながりができ、将来的には人口減少や高齢化など、鳥取県が抱える課題の解消につなげたい考えだ。

さらにメタバース課にAIアバター職員を置くことで、24時間365日、メタバース空間で世界中の人々と会話が可能になる。

AIアバターの名前は、日本最古のラブストーリー「因幡の白兎」から

出典:PR TIMES

今回第一号職員として採用したAIアバターの名前は「YAKAMIHIME」。鳥取県を舞台とする神話「因幡の白兎」に登場する大国主命(おおくにぬしのみこと)と日本最古のラブストーリーを演じた八上姫が由来だ。

今回AIアバターを採用するにあたり注目したのは、世界にNFT事業を展開するNOBORDERz (ノーボーダーズ)が開発した日本初のNFT「XANA: GENESIS(ザナ ジェネシス)」。

この将来性に鳥取県が着目し、鳥取県オリジナル版としてカスタマイズ。音声会話や感情表現ができるAIアバター職員として初めて採用するに至った。

会話を積み重ねることで学習を積み、人々のパートナーとなる未来に期待をこめて採用したとのことだ。

YAKAMIHIME接続URL
http://genesischat.xana.net/

鳥取県概要

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