韓国メディア集団を母体とする日本法人が運営するニュースサイト「KOREA WAVE」は、メタバース産業の革新に伴い、関連する特許の出願件数が増加していると発信した。

また、韓国企業が10位以内に2社ランクインしているという。

メタバース産業への関心と活用促進がきっかけに

新型コロナウィルスのパンデミック下において、世界中でアフターコロナの過ごし方が変化し、メタバース産業への注目度は急加速した。映画「アバター2」の話題や国際電子製品博覧会「CES2023」をきっかけに、今後メタバースのグローバル市場規模は2030年には約1.5兆ドルに成長すると予想されている。

2015年以降に、VRコンテンツとHMD(装着型の映像プロジェクター)が融合し、メタバース産業への活用が進んだことも大きな理由だという。

メタバース関連の特許出願件数の増加が急加速

特許庁のデータでは、世界の五大特許庁(IP5=日・米・欧・中・韓)においてメタバース関連の特許出願が、直近10年(2011~2020)で年平均約16%成長しているとのこと。最近5年(2016~2020)の出願では、それ以前の5年間に比べて3倍近く増加しているという。急成長にともない、シェアを獲得するための技術競争や人材確保も激化している。

この10年間の出願者の国籍は、上位から米国(約40%)・中国(約30%)・韓国(約16%)となっており、特に中国における出願件数の増加率は年平均42.5%と目立っている。

企業順位では、トップのマイクロソフト社が1437件、続くIBMが1212件。韓国企業のサムスン電子が3位で1173件、LG電子も10位に名を連ねる。

製造業、金融、教育などへの活用にも期待

分野別の出願動向では、コンテンツ(47.8%)と運営体制(43.9%)が目立つことから、VR世界の構築に向けて運営体制が安定化していることが伺える。これは、ゲームや映画のみならず製造業や金融・教育など他の分野にも、実感型コンテンツの応用技術で市場を狙う姿勢の表れだという。現場では、メタバース産業から派生する製品・サービスが日常生活にも溶け込み、その分野の技術開発も躍進するだろうとの声も聞かれている。 

KOREA WAVEについて

韓国メディア集団「MONEYTODAY GROUP」の日本法人「MONEYTODAY JAPAN」が運営するニュースサイト。MONEYTODAY GROUP傘下の新聞社「MONEYTODAY」とニュース通信社「news1」「NEWSIS」の記事からニュースを発信。

  • 会社名           株式会社マネートゥデー・ジャパン(MONEYTODAY JAPAN Inc.)
  • 所在地          東京都港区虎ノ門2丁目2番5号 共同通信会館 B1
  • 設立             2021年10月4日
  • 代表取締役       西岡 省二(KOREA WAVE 編集長)

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