株式会社海馬(東京都港区)は、この度メタバースワールドを紹介する「ワールドウォーカー」にて、これから市場拡大が期待される「ブラウザ型メタバース」内で作られる世界中のワールドを紹介するメディアサイトを発表した。
メタバースはアバターを使って3D空間にて交流が楽しめるサービスであるが、その環境は大きく2種類に分類される。1つはストアからダウンロードするアプリケーション型メタバース、もう1つはインターネット上にてURLでのアクセスが可能なブラウザ型メタバースだ。
メタバースムーブメントを牽引した「アプリケーション型メタバース」
「アプリケーション型メタバース」とは、主にアプリストアからダウンロードにて参加するタイプのもので、代表的なサービスはVRchat やHORIZONシリーズ(Meta社提供)、Clusterなど。多くは2017年以降からのメタバース発展の流れを作った事業者の手掛けるものだ。
近年急激な成長を見せる「ブラウザ型メタバース」
一方で、「ブラウザ型メタバース」とは、URLでアクセス可能なメタバースであり、ここ1,2年ほどで急激にプラットフォームが増えている。2021年以降に新規参入したプラットフォームには以下のサービスが名を連ねている。
・DOOR / NTTコノキュー
・XRWorld / NTTコノキュー
・MetaMe / NTTドコモ
・池袋ミラーワールド/テレビ東京
・MY VKET / Hikky
・VIVERSE/ HTC
これらは主にChrome上などで活用するサービスで、対応デバイスも充実しておりパソコンやスマートフォン、VRデバイスからのアクセスが可能だ。また、ウォレット機能を有しており決済ツールとの連携が可能なのも特徴である。
メタバースで作られる3D空間には「ワールド」や「スペース」「ルーム」など様々な種類があるが、ブラウザ型メタバースはインターネット上で誰もが手軽にホームページを持つ感覚で作れることから、これらは「3Dホームページ」とも呼ばれ親しまれている。
メタバースプラットフォームの拡大により、目指す「ワールド」の探しやすさが課題に
2021年以降、「ブラウザ型メタバース」を提供するプラットフォームが増加していることにより、多くの事業者によりブラウザ型メタバースのプラットフォームを活用した情報発信が飛び交っているという。一方で、プラットフォームの多さによる情報選別の難しさや、日本語対応のサービスが少ないなど問題点も浮上している。また、メタバースでの交流は音声対応がデフォルトでテキスト化されていないため「キーワード検索」が不可である点も今後の課題となっている。
同社では、これらの課題をクリアし、数ある「ワールド」から自分に合ったものを簡単に探せる指標を作るべく、今回の情報サイトをリリースしたと述べている。
同社の提供するメタバースワールド紹介マガジン「ワールドウォーカー」についての詳細は以下の通り。
株式会社 海馬について
- 所在地 東京都港区麻布十番
- 設立年 2021年
- 代表者 北村勝利
- URL https://kaiba.company/