アメリカの大手IT企業Meta(旧: Facebook)は、Twitterのような分散型SNSアプリのリリースを新たに検討中だということがわかった。
Twitterに似たSNSアプリのリリースを検討中か
分散型SNSアプリのリリースについて、現時点では公表されていないが、ロイター含め複数の海外メディアがMetaに事実として確認済である。ただし、新サービスがいつから開始されるかは明らかになっていない。
Metaの担当者から海外メディアへの説明によると、短文を投稿・共有するために利用できる独立分散型のSNSのリリースを検討しているとのこと。クリエイターや有名人がタイムリーに関心事を共有できる別のフィールドに可能性があると考えていると発言している。
関係者から情報を得たメディア、MoneyControlによると、Metaの新アプリはInstagramの個人情報でログインする仕組みになることをMetaの内部資料で確認したという。また、「Mastodon」のプロトコル「ActivityPub」に対応することも明らかにした。
なぜMetaは分散型SNSを選んだのか
イーロン・マスク氏によるTwitter買収後からの混乱が続いており、Twitter離れが進んでいる。Meta はTwitterから流出したユーザーをターゲットに、その代わりとなるSNSを作ろうとしているのだろう。
また、最近は分散型SNSが発展し続けており、暗号資産(仮想通過)界のSNSに対する注目も集まっていることもある。
新たな人員削減計画
Metaは、新たに人員削減を行うことが報じられている。世界の最新金融ニュースを扱うBloombergによると、数千人規模になる人員削減を今週にも実施するとみられている。昨年11月にも大規模な人員削減が行われており、そのときと同規模になる可能性がある。
実は、MetaはFacebookからの社名変更によりメタバース事業に移行したものの、メタバース部門で大きな損失を出している。さらには、TikTokの急成長によってSNS部門までも停滞している状態なのである。
SNSでTwitterに代わる分散型アプリの開発ということで、導入時期などMetaの今後の動きに注目していきたい。
会社概要
- 会社名: Meta Platforms, Inc.
- 所在地: 1601 Willow Road Menlo Park, CA 94025 USA(カリフォルニア州メンローパーク)
- 会社解説: 旧社名: Facebook Inc. (2004年 – 2021年)。2021年10月28日、社名をメタ・プラットフォームズ(商号: Meta)に変更した。米国のソーシャルテクノロジー企業。人々がつながり、コミュニティを発見し、ビジネスを成長させるためのテクノロジーを構築。
- 設立: 2004年2月4日
- 事業概要: Facebook、Instagram、WhatsAppなどソーシャルアプリを提供、VRヘッドセット「Oculus Quest 2」開発などのサービス業。
- URL: https://about.meta.com/