オープンメタバースを目指す革新的なLayer 1ブロックチェーンであるLamina1が、アーリーアクセスプログラムを開始すると発表した。

【参考】Lamina1 Accepts First Partners Into Early Access Program to Accelerate the Development of An Open Metaverse Ecosystem

このプログラムの狙いは、ゲームやファッション、音楽、映画など幅広い業界のコンテンツ制作者やインフラ開発者を対象に、Lamina1の機能やリソースを試用し、オープンメタバースの莫大な経済活動を刺激する基盤を築くことだ。プロジェクトに選出された企業には、HTC、Dubit、0.xyz、Neon Mediaなどが名を連ねている。

Lamina1の概要

Lamina1は、オープンメタバース向けに構築されたレイヤー1と呼ばれるブロックチェーンプラットフォーム。このプラットフォームは、イマーシブ、ゲーム、XR空間などの業界で活躍する企業やクリエイターが、ブロックチェーン技術を活用した革新的な体験を提供することを目的としている。

アーリーアクセスプログラムの狙いと全容

2023年1月に無事にローンチされたLamina1テストネットを受けて、アーリーアクセスプログラムは限られたパートナー企業や開発者に、ブロックチェーン技術やツールの活用に向けたサポートや情報、密接なフィードバック環境を提供することを目標としている。

初期段階のメンバーに選ばれた開発者チームは、Lamina1に技術や知見を導入、試験、統合する過程で、個々に合わせたサポートを享受できる。さらに、プラットフォームの立ち上げ時に、オープンメタバース界で注目を浴びるチャンスも得られる。

初期パートナーの紹介

Lamina1アーリーアクセスプログラムの初期パートナーとして、HTC、Dubit、0.xyz、Neon Mediaなど、イマーシブ、ゲーム、XR空間で優れた業績を誇る企業が選出された。特筆すべきは、VRヘッドセットのメーカーであるHTCが、今年初めにLamina1と提携を発表し、VIVERSEプラットフォームの開発に携わっていることだろう。

CEO Rebecca Barkinの見解

Lamina1のCEO、Rebecca Barkin氏は次のように語っている。「オープンメタバースを創り上げる野心的な開発者や物語の創作者を支えたいと考えている。ブロックチェーンは有益であり、強力な用途、エクスペリエンスデザイン、ツールが、コンテンツ制作者に新たなインスピレーションと経済的機会をもたらすきっかけとなるだろう。開発初期においては、耳を傾け、学びつつ、価値あるビジョンを提供していくことを目指している」

パートナー企業からの声

Dubitの最高営業責任者、Andrew Douthwaite氏は、「Lamina1とその提携企業と協働し、没入感あふれるゲームや体験に革新的で信頼性の高い可能性をもたらすことを目指しています。Lamina1のブロックチェーンを利用し、クリエイターたちが自分たちの作品から利益を得られるようにする」と語っている。

さらに、Mystic MooseのCEOであるMike Levine氏も、「Lamina1とその強力なオープンメタバースの探究にわくわくしています。彼らのブロックチェーンを試験し、フィードバックを提供することは、Planet Mojoの向上だけでなく、Lamina1エコシステム全体にとっても有益な機会となるでしょう」とコメントしている。

Lamina1アーリーアクセスプログラムへの参加方法

Lamina1アーリーアクセスプログラムに興味を持つ方や、Lamina1テストネットに加わりたい方は、Lamina1.com/ecosystemを訪れるか、Discordコミュニティ(discord.gg/lamina1)に参加することができる。

Lamina1のアーリーアクセスプログラムの意義

Lamina1アーリーアクセスプログラムの開始は、オープンメタバースの技術革新とエコシステム構築において重要な局面を迎えるかも知れない。選ばれた初期パートナーは、ブロックチェーン技術とデジタルアセット管理、ゲームデザイン、XR空間開発などの専門知見を持つ企業であり、オープンメタバースの基盤となる技術や規格の策定に大きく寄与することが期待される。

特に、HTCやDubitなどのパートナー企業がLamina1のブロックチェーン技術を活用することで、データの透明性やセキュリティ、スマートコントラクトの活用による新たなビジネスモデルの構築が促進される可能性がある。また、オープンメタバース上でのデジタルアセットの相互運用性やNFT(非代替性トークン)の活用が一層進展し、デジタルコンテンツ市場におけるイノベーションも期待したいところだ。

【参考】レイヤー1/2 ブロックチェーンとは

レイヤー1ブロックチェーンとは、一般的に「ブロックチェーン」を指し、暗号資産プロジェクトの基盤となる技術を指す。ブロックチェーン技術は、取引情報を分散して記録し、その情報の整合性を保つためのコンセンサスアルゴリズムというルールが存在している。

このレイヤー1は、土台となる技術で、他の機能やプロジェクトがこの上に構築される。レイヤー1ブロックチェーンのスケーラビリティ、つまり、トランザクション処理速度や処理能力がデジタル空間でどのように拡張され、新しいアプリケーションやユーザー操作に対応できるかが重要となるが、レイヤー2がスケーラビリティの鍵を握る

レイヤー2ブロックチェーン(セカンドレイヤー)とは、メインのブロックチェーンネットワーク(レイヤー1)の上に構築された追加の技術や構造で、トランザクション処理速度を向上させることを目的としている。レイヤー1が抱えるスケーラビリティ問題、すなわち処理能力の限界を解決することがレイヤー2の目的となる。

レイヤー2技術は、メインのブロックチェーン(ビットコインやイーサリアムなど)以外で取引を実行することで、処理速度の向上や手数料の削減を実現する。これにより、ブロックチェーンを利用したサービスやアプリケーションがより多くのユーザーや取引に対応できるようになる。

レイヤー2の例としては、イーサリアムのプラズマやライトニングネットワーク(ビットコイン向け)が挙げられる。これらの技術は、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決し、より多くのトランザクションを効率的に処理することを目指している。

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