AIを搭載したチャットボット構築のためのエンタープライズプラットフォームを提供するBotpressは、ChatGPTを活用した、複雑なワークフローを実行可能なチャットボットを数分で作成できるツールを発表した。
【参考】botpress.com
Botpressの導入先は大手銀行や自動車メーカーを含むFortune 500企業やSiemens、Asus、EAなどの企業に及び、Botpressを利用してITプロビジョニングやチケット処理、HRオンボーディング、セキュリティや製品開発などの分野で、強力なビジネスユースケースを実現。これまでに30万人以上のユーザーが、Botpressで150万のボットを構築し、約10億のメッセージを交換している。
今回のGPTを組み込んだBotpressプラットフォームでは、20,000人のβ版ユーザーが迅速にパーソナルアシスタント、教育用ボット、コーディングの共同作業者、社会貢献ホットラインなどを構築したという。Botpressのユーザーは、GitHub、Salesforce、Slack、Zendesk、Zoomなどの他のシステムと連携しての作業が可能で、短時間で有能なチャットボットが作成可能とのことだ。
GPTを組み込んだBotpressプラットフォームの具体的な機能は以下の通り。
- 既存ツールに生成型AIを組み込み
Botpressは、Gmail、GitHub、Salesforce、Slack、Twitter、Zendesk、Zoomなど、数百のプラットフォームと統合され、Zapierコネクタも提供 - ドラッグアンドドロップインターフェースで複雑なチャットボットを素早く作成
ローコードダッシュボードにより、洗練されたワークフローと接続を簡単に構築 - セキュリティ対策
セキュリティやIP権利保持のため、利用ユーザーに制限された形で情報をGPTに追加可能。ユーザーのデータはOpenAIのAPIにはフィードバックされない - Codexを活用したトランジションとアクション
ユーザーは平易な英語で意図を記述し、実行可能なコードに変換。開発者と同じレベルでチャットボットを構築可能 - 明示的なプロンプトや事前に定義されたルールや状況に基づいてアクションを実行
作成されたチャットボットは、質問者の意図を特定し、次のアクションを提案または判断
Botpress共同創業者兼CEOのSylvain Perron氏は、「ChatGPTの進歩により、生成型AIはますます強力になりますが、GPTへのアクセスを持っているだけで、実際にそれを自分や自分のコンテキスト、人格、知識に役立てることには大きなギャップがあります。新しいプラットフォームを使えば、誰でもすぐにChatGPTをベースにしたカスタムチャットボットを作成でき、強力な共同作業者としてワークフローを自動化できます。これらのツールで人々がどのようなものを思いつくか楽しみにしています」と述べている。
GPT組み込み型のBotpressはbotpress.comから即日利用可能。今回のプラットフォームにより、AI技術を活用してビジネスや個人の効率を向上させるための次世代のチャットボット開発を促進することで、企業や個人の生産性向上や問題解決をサポートするとしている。