Web3ゲームプロトコルとコミュニティである「Aavegotchi」の開発者Pixelcraft Studiosは、複数年にわたる長期のトークンセールを成功させ、日本円にして約39億円にあたる総額3000万ドルを調達したと発表した。
GameFiの分野における最大級の資金調達
Pixelcraft Studiosは、独自トークン「GHST」の販売により資金を集めた。2020年9月14日に始まったGHSTトークンのセールは2年以上に渡ったが、活用していたステーブルコインであるDAIの安定性に不安があるとして終了するにいたった。
この資金調達は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家は直接関与せず、2023年、特にGameFiの分野において最大級だ。
Aavegotchi はデジタルペットで遊べるDeFi(分散型金融)対応のNFT収集ゲーム
Aavegotchi、ゲームやDeFi(分散型金融)、NFT(非可溶性トークン)を組み合わせ、ユーザーにとってユニークで魅力的な体験を提供している。プレイヤーは、ユニークな特徴や能力を持つデジタルペット「Aavegotchis」を購入し、カスタマイズして楽しむ。Aavegotchisは、Aavegotchiユニバース(The Gotchiverse)内で他のプレイヤーとバトルをしたり、ゲームやアクティビティに参加したりできる。
資金は開発やマーケティングに
調達した資金はコミュニティ参加者に分配され、Pixelcraft Studiosが25%にあたる750万ドル(約98億円)、DAO Treasuryが残りの2250万ドル(約30億円)を受け取るという。すべての資金は開発、マーケティング、流動性提供、またはプロトコル報酬に充当される。
Aavegotchiチームは、コミュニティからの熱烈なサポートに感謝の意を表した。「この売却の成功は、分散型資金調達の分野での分岐点となる瞬間であり、将来的にプロジェクトのための責任ある資金調達のモデルとなることを期待しています。」としている。
また、Pixelcraft Studiosの共同創設者兼CEOであるCoder Dan氏は次のようにコメント。「私たちは、このような強力で情熱的なコミュニティが私たちの背後にいることに興奮しており、AavegotchiDAOがこの調達額の大部分を受け取る可能性に興奮しています。」
2023年のロードマップでは、GHSTをガストークンとするPolygon Supernetsによって、全く新しいゲームブロックチェーン、新しいクロスプラットフォームゲームタイトル、Aavegotchiプロトコルのオンチェーン完全分散化などが発表されている。