京都府亀岡市は、市の歴史や自然文化に触れることができるメタバース空間「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA(以下 バーチャルヒストリア)」を公開した。

亀岡市デジタル文化資料館構築事業が推進している、市内の文化や芸術、歴史などのデジタル活用によって保全し、より多くの人に届けることを目的とした文化事業の一環。

(出典:同社プレスリリース)

メタバースを活用して亀岡市の歴史文化を学ぶ

「バーチャルヒストリア」は、亀岡市文化資料館が所蔵している文化財や、市内の伝統芸能・祭事・自然など歴史的資源をメタバース空間に再現したもの。

一般的なメタバース空間は参加者同士の交流を主としているが、バーチャルヒストリアはクエスト型のゲームのようなストーリーを進めながら亀岡市の魅力を体験でき、一人でも楽しめるメタバース空間に設計されている。

アプリのダウンロードや会員登録は不要で、お手持ちのデバイスからランディングページでアバターを選択するだけで楽しむことができる。

(出典:同社プレスリリース)

文化遺産のデジタルアーカイブ化で次世代の人材育成につながる環境づくり

2022年に改正された博物館法では、博物館の事業として資料をデジタルアーカイブ化し、公開することが明記された。

これにより全国の博物館等では、最先端のテクノロジーを使った撮影やスキャニング機能を使って、仏像や芸術作品、出土品などの文化遺産をデジタルアーカイブ化する動きが加速しており、亀岡市でもデジタル文化資料館事業の一環として、文化財等の資料をデジタルアーカイブ化し、メタバース空間を活用してデータベースとして公開。

地域に眠る様々な文化遺産の魅力を、デジタルを活用して適切に保存し、より多くの人に届けることがねらい。時間や空間を超えたリアルな博物館体験を提供し、次世代の人材育成につながる環境づくりを目指す。

「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」概要

<ストーリー>

主人公は、亀岡市文化資料館からの依頼で亀岡の歴史を収集するための「HISTORIA(歴史書)を完成させることになり、過去の亀岡へタイムスリップ。過去の亀岡を旅し「歴史物語の破片」を集め歴史書の完成を目指す。

(出典:同社プレスリリース)

歴史のほか、文化遺産、自然、暮らしなどの情報を集め、亀岡をめぐる旅を楽しむことができる。

<楽しみ方>

①「KAMEOKA VIRTUAL HISTORIA」へアクセス
https://museums.city.kameoka.kyoto.jp/metaverse/

②アバターを選択

③過去の亀岡をめぐる旅へ

参加者は歴史ハンターとなって「歴史物語の破片」など亀岡にまつわる様々な情報を収集する。一人で楽しむことができるほか、メタバース空間上にいる他の参加者と交流することも可能。

メタバース空間は、亀岡市の自然・歴史・文化をエリアに分けてマップ化。現在は見ることができない「丹波亀山城」のほか、「保津川」「丹波国分寺跡」「福壽山金剛寺」「霧の宝物殿」「棚田の村」などのエリアを自由に散策することができる。

<関連リンク>

亀岡市ホームページ https://www.city.kameoka.kyoto.jp/

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