Informaticaは、Snowflakeの年次ユーザー会議であるSnowflake Data Cloud Summit 2024にて、新たな生成AI対応のネイティブアプリケーションを発表した。これにより、企業はデータ統合を簡素化し、データガバナンスを強化することが可能となる。新機能には、ネイティブSQL ELT、エンタープライズデータインテグレータ(EDI)、およびクラウドデータアクセス管理(CDAM)が含まれる。
Snowflake Data Cloud Summit 2024での新発表
Informaticaは、Snowflake Data Cloud Summit 2024で、新たな生成AI対応のネイティブアプリケーションを発表した。この新アプリケーションは、データ統合とガバナンスを簡素化し、企業が迅速かつ安全にデータを活用できるよう支援する。発表された新機能は、ネイティブSQL ELT、エンタープライズデータインテグレータ(EDI)、およびクラウドデータアクセス管理(CDAM)である。
Informaticaの製品開発担当シニアバイスプレジデントであるPratik Parekhは、「Snowflakeとの継続的な協力関係をさらに強化することを非常に楽しみにしている」と述べた。昨年のSnowflake Summitで発表されたInformatica Superpipeは、データ統合とレプリケーションを3.5倍速化し、業界に革新をもたらした。今年も引き続き、お客様が迅速で安全かつ信頼性の高いデータにアクセスできるよう、新たな革新技術を発表した。
これらの新機能は、Snowflake AIデータクラウド上で実行される生成AIアプリケーションの開発を容易にする。これにより、企業はより高度なデータ統合を実現し、データガバナンスを強化することができる。Summitに参加することで、InformaticaとSnowflakeのパートナーシップの最新情報を得ることができる。
Generative AI対応のネイティブSQL ELT機能
Informaticaの新機能の一つであるネイティブSQL ELTは、生成AI対応の新機能をサポートする。この機能は、Informatica Worldで発表されたネイティブSQL ELTの最近のリリースに続くものであり、250以上のネイティブSnowflake機能に加えて、Cortex AIネイティブ生成AI機能もサポートしている。この新しい統合により、Informaticaのインテリジェントデータ管理クラウド(IDMC)ユーザーは、生成AI機能をデータ統合とデータエンジニアリングパイプラインに組み込むことが可能となる。
これにより、IDMCユーザーは、ノーコードで生成AI機能を活用したデータ統合とデータエンジニアリングを行うことができる。さらに、Snowflake AIデータクラウド上でこれらの機能をネイティブに実行できるため、パフォーマンスと信頼性が向上する。企業は、生成AIを活用した高度なデータ分析やアプリケーションを迅速に開発し、データから新たな価値を創出することができる。
Prasanna Krishnan, Snowflakeのコラボレーションおよびホライズンの責任者は、「Informaticaとのパートナーシップは、生成AIアプリケーションの早期導入とEDIおよびCDAMのリリースを通じて強化された」と述べている。このパートナーシップにより、Snowflakeは顧客がデータにAIとアプリケーションをもたらすことを支援することができる。
エンタープライズデータインテグレータ(EDI)の導入
エンタープライズデータインテグレータ(EDI)は、Informaticaが提供する新しいSnowflakeネイティブアプリケーションである。このアプリケーションは、Snowflakeのネイティブアプリケーションフレームワークを活用し、より迅速なデータの発見とロードを可能にする。EDIは、SnowflakeのユーザーインターフェースとSnowpipeストリーミングを組み合わせており、シームレスなデータ統合を実現する。
EDIサービスは、最初の30日間は無料で利用でき、ユーザーが製品を試用することができる。これにより、企業はEDIの利便性と効率性を実際に体験し、その価値を確認することができる。EDIは、Informaticaが最初のISVパートナーの一つとして提供する完全なSnowflakeネイティブアプリケーションであり、企業がデータ統合のプロセスを簡素化し、迅速にデータを活用できるよう支援する。
EDIの導入により、企業はデータの統合と管理を効率的に行うことができる。これにより、データガバナンスの強化とデータ利用の最適化が実現する。InformaticaとSnowflakeの協力関係は、企業がデジタルトランスフォーメーションを加速させるための強力なツールを提供し続けている。
中央集権型のデータアクセス管理(CDAM)
クラウドデータアクセス管理(CDAM)は、Informaticaの新しいポリシーベースのアクセス管理ソリューションである。このソリューションは、データガバナンスとアクセス管理を中央集権化し、企業がデータ使用を制御するための一元的なコントロールプレーンを提供する。CDAMは、分類、発見、カタログ作成ツールと統合されており、メタデータを活用してプロセスを自動化する。
CDAMは、直感的なポリシー作成インターフェースを備えており、企業全体のデータアクセス管理を簡素化する。クラウドデータ統合およびクラウドデータマーケットプレイスと完全に統合されており、データ使用と共有に関する自動化されたコンテキストコントロールを提供する。これにより、企業はデータの利用と保護を効率的に管理し、データガバナンスを強化することができる。
Brink’s U.S.のJeff Gibson副社長は、「InformaticaとSnowflakeの協力関係により、デジタルトランスフォーメーションが進み、この強力なパートナーシップに対する信頼が構築された」と述べている。CDAMの導入により、企業はデータガバナンスとアクセス管理を効率的に行うことができる。このパートナーシップは、今後も企業がデータを活用して新たな価値を創出するための支援を続ける。