編集部
AppleはWWDC 2024でiPhoneのメッセージアプリにRCSサポートを追加することを発表した。
この発表は、昨年11月に初めて予告されていたものである。RCSメッセージングサポートは、iOS 18の新機能の一部として紹介された。
iOS 18でのRCSサポート発表
AppleはWWDC 2024で、iPhoneのメッセージアプリにRCS（リッチコミュニケーションサービス）サポートを追加することを発表した。この発表は昨年11月に初めて予告されており、iOS 18の一環として導入される。ソフトウェアチーフのクレイグ・フェデリギ氏が新機能を紹介する中で、「RCSメッセージングサポート」が紹介された。
RCSは従来のSMSやMMSに代わる次世代のメッセージングプロトコルであり、リッチメディア、配信確認、既読確認などの機能を提供する。これにより、iPhoneユーザーはAndroidユーザーとの間でもより豊かなメッセージ体験を享受できるようになる。
ただし、AppleはRCSの具体的なリリース時期については明言していない。初期のiOS 18リリースと共に提供されるのか、それとも後日のアップデートで提供されるのかは現時点では不明である。昨年、AppleはRCSユニバーサルプロファイルのサポートを明示していたが、今回の発表では具体的な技術的詳細には触れていない。
Googleメッセージの機能を採用
iOS 18のメッセージアプリには、Googleメッセージからいくつかの機能が取り入れられている。例えば、任意の絵文字でメッセージにリアクションを付ける「絵文字リアクション」機能が追加された。これは、Googleメッセージが既に提供している機能と同様である。
リアクションのデフォルト絵文字も、ハート、サムズアップ/ダウン、笑顔、感嘆符、疑問符といった
鮮やかな色彩に再デザインされている。このような変更により、ユーザーの感情表現が一層豊かになることが期待される。
また、メッセージのスケジューリング機能も新たに導入された。これにより、特定の日時にメッセージを自動送信することが可能となる。ユーザーの利便性を高めるための重要な機能であり、Googleメッセージで既に評価されている機能である。
メッセージアプリの新機能
iOS 18のメッセージアプリには、RCSサポート以外にも多くの新機能が追加されている。まず、テキストフォーマット機能が導入され、ボールド、イタリック、アンダーライン、取り消し線など多彩なテキストスタイルが使用可能となった。
Googleメッセージも同様の機能を検討しているとされているが、実際に導入されるかは未定である。
Appleはこの他にも、「テキストエフェクト」というアニメーション機能を追加した。特定の単語やフレーズに対して、ビッグ、スモール、シェイク、ノッド、エクスプロー、リップル、ブルーム、ジッターといった効果を付与することができる。
これらの新機能により、メッセージの視覚的表現力が向上し、ユーザー体験が大幅に向上することが期待される。Appleは、ユーザーに対してより直感的で感情豊かなコミュニケーション手段を提供することを目指している。
リッチコミュニケーションサービスの詳細
リッチコミュニケーションサービス（RCS）は、従来のSMSやMMSを大幅に拡張した次世代のメッセージング規格である。このプロトコルは、より豊かなメディアコンテンツの送受信、配信確認、既読確認、リアルタイムチャットなどの多彩な機能を提供する。
RCSは、ユーザーがよりシームレスで豊かなメッセージ体験を享受できるように設計されている。
例えば、高解像度の画像やビデオ、位置情報、ファイルの送受信が可能であり、従来のメッセージングサービスでは実現できなかった高度なコミュニケーションが可能となる。
また、RCSはエンドツーエンドの暗号化をサポートしており、ユーザーのプライバシーとセキュリティが強化されている。AppleのiOS 18でのRCSサポートの導入により、iPhoneユーザーとAndroidユーザーの間のコミュニケーションが一層円滑になることが期待される。
Appleが提供する詳細なリリース計画については、今後のアップデートで明らかにされる見込みである。
ユーザーは新たなメッセージング体験を楽しみに待つことができるだろう。