NVIDIAは、開発中のGeForce RTX 4070の10GBモデルに関する情報がリークされたことで再び注目を集めている。リーク画像によると、この10GBモデルはRTX 4070の12GBバージョンとは異なるスペックを持っていることが明らかになった。特に、CUDAコア数やメモリバスの幅において興味深い違いが見受けられる。
RTX 4070の10GBモデルのスペック詳細
NVIDIAの開発中のGeForce RTX 4070の10GBモデルは、リークされた情報によれば、CUDAコア数7,168を搭載している。この数値は新しいRTX 4070 Superのものと一致し、現在のRTX 4070の5,888よりも大幅に増加している。また、メモリは10GBのGDDR6Xを採用しているが、メモリバス幅は160ビットに制限されている。
これは、12GBモデルの192ビットバス幅に比べて狭く、RTX 3080の320ビットバス幅にも及ばない。この制約により、メモリ帯域幅は420GB/sとなり、12GBモデルの504.2GB/sやRTX 3080の760.3GB/sには届かない。
このようなスペックの違いは、NVIDIAがRTX 4070をどのように位置付け、どのような性能を目指しているのかを反映している。特に、CUDAコア数の増加とメモリバス幅の制約は、パフォーマンスとコストのバランスを取るための試みであると考えられる。
開発中の10GBモデルの技術的な特異点
開発中のGeForce RTX 4070の10GBモデルには、いくつかの技術的な特異点が存在する。まず、CUDAコア数が7,168と増加している点が挙げられる。これは、新しいRTX 4070 Superと同じ数値であり、12GBモデルよりも高性能であることを示唆している。
一方、メモリバス幅は160ビットに制限されており、これによりメモリ帯域幅は420GB/sにとどまる。この制約は、RTX 3080の320ビットバス幅やRTX 4070の192ビットバス幅に比べて劣っている。これにより、パフォーマンス面での制約が生じる可能性がある。
さらに、GPUの開発段階での試作品として、標準的なNVIDIA Founders Edition PCBが使用されている。このPCBには、NVIDIAのフロースルークーラー用の半円形の切り欠きがあり、標準的な12VHPWRコネクタが搭載されている。
リークされた情報の出所と信憑性
GeForce RTX 4070の10GBモデルに関する情報は、韓国のPC技術愛好家harukaze5719によってX(旧Twitter)に投稿された。この投稿には、CPU-Zのスクリーンショットや試作品の写真が含まれている。これらの情報は、開発段階での試作品であることを示している。
投稿された写真には、NVIDIA Founders Edition PCBが写っており、GPUの周囲には5つの2GB GDDR6Xメモリチップが配置されている。この配置は、10GBモデルの特徴を明確に示している。また、投稿されたスクリーンショットには、ドライバーの日付が2024年4月11日と記載されているが、実際の試作品はそれ以前に作成された可能性が高い。
これらの情報の信憑性は高いと考えられるが、公式な確認が取れていないため、今後の発表を待つ必要がある。NVIDIAが実際にこのモデルを市場に投入するかどうかは不明であるが、開発段階での試行錯誤がうかがえる。
RTX 4070 12GBモデルとの比較
GeForce RTX 4070の10GBモデルは、既存の12GBモデルといくつかの点で異なる。まず、CUDAコア数が7,168であり、12GBモデルの5,888よりも大幅に多い。この違いは、演算性能に直接影響を与えるため、10GBモデルが高いパフォーマンスを発揮する可能性がある。
一方で、メモリバス幅は10GBモデルが160ビット、12GBモデルが192ビットであり、この点で10GBモデルは劣っている。メモリ帯域幅も10GBモデルは420GB/s、12GBモデルは504.2GB/sと、こちらも12GBモデルに軍配が上がる。これにより、特定のアプリケーションやゲームでのパフォーマンスに差が出る可能性がある。
さらに、10GBモデルはRTX 3080の320ビットバス幅にも届かず、メモリパフォーマンスにおいて制約を受ける。このような違いは、NVIDIAが異なるユーザー層や用途に応じて製品を細分化し、最適なバランスを提供しようとしていることを示している。