Appleは、次世代OSの公開ベータ版を配布開始した。対象となるのはiOS 18、iPadOS 18、macOS 15 Sequoia、tvOS 18、HomePod Software 18である。ただし、VisionOS 2の公開ベータ版はリリースされていない。
新機能には、iOSとiPadOSのホーム画面カスタマイズ、macOSのウィンドウタイル化やiPhoneミラーリング、全プラットフォームでのRCSテキストメッセージサポートが含まれる。

次世代OSの公開ベータ版配布開始

Appleは次世代OSの公開ベータ版を正式に配布開始した。対象となるのは、iOS 18、iPadOS 18、macOS 15 Sequoia、tvOS 18、HomePod Software 18の5つである。これにより、ユーザーはApple IDを使用してAppleの公開ベータプログラムにサインアップし、設定アプリのソフトウェアアップデートからベータ版を選択できるようになった。

次世代OSの発表は、2024年6月に開催されたAppleの世界開発者会議(WWDC)で行われた。この発表では、iOSとiPadOSのホーム画面カスタマイズ、macOSのウィンドウタイル化とiPhoneミラーリング、全プラットフォームでのRCSテキストメッセージサポートなど、多くの新機能が紹介された。しかし、Apple Intelligence AI機能のプレビューはまだ公開されておらず、これらの機能は「夏の後半」に提供される予定である。

今回のベータ版配布により、ユーザーは新機能をいち早く体験することができる。ただし、ベータ版ソフトウェアはまだ完全に安定していないため、日常的に使用するデバイスにインストールする際には注意が必要である。

VisionOSの公開ベータ版は未リリース

Appleは今回、次世代OSの公開ベータ版を一斉にリリースしたが、VisionOS 2の公開ベータ版は含まれていない。VisionOSは、Appleの新しいARヘッドセット「Apple Vision Pro」のためのオペレーティングシステムである。ユーザーが新しいVision Pro機能を事前に試すためには、開発者ベータ版に参加する必要がある。

VisionOSの公開ベータ版がリリースされない理由については、Appleからの公式な説明はない。しかし、Appleが新しいプラットフォームであるVisionOSに対して慎重なアプローチを取っていることは明らかである。これは、まだ開発段階にあるため、一般ユーザーに提供するには時期尚早と判断した可能性が高い。

この状況により、Apple Vision Proのユーザーは引き続き開発者ベータ版を利用することになる。これにより、新機能や改良点をいち早く体験できるが、同時にバグや不具合に遭遇するリスクも高まることを理解しておく必要がある。

新機能と対応デバイス

今回の公開ベータ版では、多くの新機能が追加された。iOS 18とiPadOS 18では、ホーム画面のカスタマイズオプションが増え、ユーザーはより自由にレイアウトを変更できるようになった。また、macOS 15 Sequoiaでは、ウィンドウタイル化とiPhoneミラーリングが可能になり、よりシームレスなデバイス間の連携が実現した。

RCSテキストメッセージのサポートも注目される新機能の一つである。これにより、Appleの全プラットフォームでRCSメッセージングが可能となり、より豊かなメッセージング体験が提供される。これらの新機能は、Appleがユーザーエクスペリエンスを向上させるために継続的に努力していることを示している。

対応デバイスについては、iOS 17、iPadOS 17、macOS 14 Sonomaをサポートしていたほとんどのデバイスが引き続き対応する。しかし、一部の古いデバイスや2018年のMacBook Airなどは新しいバージョンに対応しない。このため、ユーザーは自身のデバイスが新しいOSに対応しているかを確認する必要がある。

ベータ版使用の注意点

公開ベータ版ソフトウェアは、一般ユーザーが新機能を試すためのものだが、使用に際してはいくつかの注意点がある。まず、ベータ版ソフトウェアは未完成であり、バグや不具合が含まれている可能性が高い。そのため、重要なデータや業務に使用するデバイスにはインストールしない方が良い。

ベータ版ソフトウェアをインストールする前には、必ずデバイスのバックアップを取ることが推奨される。iCloudを利用したバックアップも可能だが、PCやMacに接続してローカルバックアップを行う方がより確実である。特に暗号化されたバックアップを作成することで、データの安全性を確保できる。

また、Appleのベータ版ソフトウェアは、通常、二週間ごとに更新される。これにより、新しい機能やバグ修正が順次提供されるが、同時に新しいバグが発生する可能性もある。ユーザーは常に最新の情報を確認し、必要に応じて対応することが求められる。

Reinforz Insight
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