Appleがこの秋、エントリーレベルのiPadとiPad miniの新モデルを発表する可能性が高い。9月9日に予定されているGlow Timeイベントで、これらのデバイスの刷新が予想されている。iPadは11世代目、iPad miniは7世代目となり、特にiPad miniは性能向上が期待されている。

Apple、エントリーモデルのiPadにコスト削減施策か

Appleは、エントリーレベルのiPadにおいてコスト削減を図る動きを見せている。これにより、消費者に対して価格が引き下げられるか、もしくはAppleの利益率が向上する可能性がある。現在の第10世代iPadはA14 Bionicチップを搭載しているが、新たな第11世代モデルにはA16 Bionicチップが搭載されると予想されている。Appleは通常、ベースモデルのiPadにおいてチップの更新を2年遅らせる傾向があるため、この予測は妥当と言えるだろう。

ただし、Appleが「Apple Intelligence」を統合する可能性も取り沙汰されており、その場合、より高度なA17またはA18チップが搭載される可能性がある。このようなハードウェアの進化が実現すれば、iPadは従来のアップグレードパターンを大きく変えることになる。Appleがどのようなコスト削減策を講じるのか、そしてその結果が価格に反映されるのか、消費者は注目している。

iPad mini、A18チップ搭載で性能向上へ

iPad miniの第7世代モデルでは、A18チップが搭載されることが予想されている。これにより、iPad miniは大幅な性能向上を遂げ、最新のApple Intelligence機能をサポートすることが期待されている。具体的には、新しいSiriやGenmoji、Image Playgroundなどが利用可能となり、ユーザー体験が一層向上することだろう。ただし、これらの機能がすべて初期リリース時に利用可能であるかは不明である。

さらに、iPad mini 7は基本ストレージ容量が128GBに増加する見込みであり、これは最新のiPad Airと同様の仕様となる。しかし、Appleは価格を据え置く方針で、現行モデルと同様に499ドルでの販売が予想されている。ユーザーにとって、性能向上と新機能の追加は、iPad miniの魅力をさらに高める要素となるだろう。

新機能「Stage Manager」搭載の可能性

新しいiPadとiPad miniには、Appleのマルチタスク機能「Stage Manager」が搭載される可能性がある。この機能は、より高性能なiPadモデルにおいて既に導入されており、ユーザーが複数のアプリを同時に使用する際の利便性を大幅に向上させるものである。A16チップでもこの機能を処理できるとされており、さらに高度なA17やA18チップを搭載するモデルでは、よりスムーズな動作が期待される。

Stage ManagerがエントリーレベルのiPadに搭載されれば、これまで以上に多用途なデバイスとなり、プロフェッショナルから一般ユーザーまで幅広い層に支持されるだろう。とはいえ、Appleがこの機能をどのモデルに実装するかは現時点で不明であり、公式発表を待つ必要がある。ユーザーにとっては、この機能の追加がiPad購入の大きな動機となる可能性がある。

「ジャリースクロール」問題解決なるか

第6世代iPad miniで報告された「ジャリースクロール」問題は、画面のリフレッシュレートの不均一さが原因で、スクロール時に画面が揺れるような現象を引き起こすものであった。この問題は一部のユーザーから批判を受けており、新たな第7世代モデルでの解決が期待されている。Appleはこの問題について公式に認めてはいないが、次世代モデルでの改善が予想されている。

また、iPad mini 7では、前面カメラの位置がランドスケープモードに変更される可能性がある。この変更により、ビデオ通話や写真撮影の際に、より自然な視点で利用できるようになるだろう。Appleはこれまでにも、ユーザーのフィードバックを基にデザインや機能を改善してきた経緯があるため、今回も同様の対応が期待される。新モデルがどのようにユーザーの期待に応えるか、注目されるところである。

Reinforz Insight
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