編集部
Samsungの新しいタブレット「Galaxy Tab S10 Ultra」がリークされた。デザインは前モデルとほぼ同じだが、内部には大きな変更が予想される。特に注目すべきは、これまでSamsungが採用していたSnapdragonチップをMediaTekのDimensity 9300+に置き換えるという点だ。
変わらないデザイン、進化する内部構造
Galaxy Tab S10 Ultraは、デザイン面で大きな変化がないとされている。前モデルであるTab S9 Ultraと同様に、14.6インチの大型ディスプレイにはフロントカメラ用のノッチが搭載されている。また、背面にはデュアルカメラが縦に配置されており、Sペンを収納するためのスペースも確保されている。これらのデザイン要素は、すでに高評価を得ているため、Samsungがそのまま踏襲するのも理解できる。
ただし、見た目が同じであっても、内部構造には進化が見られる。特に注目すべき点は、今回のモデルからSnapdragonプロセッサを採用しない可能性があるということだ。この点で、S10 Ultraは単なるマイナーチェンジにとどまらず、新しいアプローチを試みるモデルとして期待されている。外観は変わらないが、内側では確実に技術が進化している。
MediaTekチップの採用でパフォーマンスはどう変わる？
今回の最大の注目点は、Qualcomm製Snapdragonチップに代わり、MediaTekのDimensity 9300+チップを搭載する可能性がある点である。これまでのSamsung製高性能タブレットは、ほとんどがSnapdragonか、独自のExynosプロセッサを採用してきた。しかし、S10 UltraではMediaTek製のプロセッサを採用することで、パフォーマンスやコストにどのような影響が出るかが気になるところだ。
Dimensity 9300+は、性能面でSnapdragonに匹敵するとされているが、具体的な数値や使用感に関してはまだ不明だ。特に、ゲームや重い作業を多用するユーザーにとっては、パフォーマンスの違いが大きな関心事となるだろう。これまでのSamsungタブレットとは異なる処理能力やバッテリ効率が期待される中、実際の使用感については正式発表後に明らかになるだろう。
高性能のまま、45W充電と12GB RAMを維持
Galaxy Tab S10 Ultraは、前モデルと同様に45Wの急速充電機能を搭載する見込みである。バッテリーの持ち時間や充電速度は、長時間の作業やエンターテインメント利用において非常に重要な要素となる。45W充電は、ユーザーに短時間でのバッテリー回復を提供し、より快適な使用体験を可能にする。また、12GBのRAMも引き続き搭載される予定であり、複数のアプリケーションを同時に使用する際のパフォーマンスも期待される。
この仕様は、ハイエンドタブレットとしての位置付けを維持しつつ、パワフルなパフォーマンスを提供することを目的としている。多くのタブレットユーザーが求める、ビデオ編集やゲーミングなどの負荷の高い作業に対応するための性能が十分に備わっている。この高性能な構成により、S10 Ultraは仕事用にもエンターテインメント用にも幅広く利用できる製品となるだろう。
Android 14とともに登場するGalaxy Tab S10 Ultra
Galaxy Tab S10 Ultraには最新のAndroid 14が搭載される見込みであり、これに加えてSamsung独自のOne UI 6.1.1が初期インストールされる予定である。Android 14は、より直感的な操作性や強化されたプライバシー保護機能を提供するとされており、タブレットのユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させることが期待されている。さらに、Samsungは4年間のAndroidアップデートを提供するため、最新のソフトウェア機能が長期にわたって利用できる点も魅力である。
また、One UI 6.1.1はSamsung独自のユーザーインターフェースであり、よりカスタマイズされた使い勝手を実現している。マルチタスク機能やデバイス間のシームレスな連携が強化されており、タブレットを使った生産性向上に寄与するだろう。このように、S10 Ultraは最新のソフトウェアとともに、長期にわたり快適に使用できるハイエンドタブレットとして期待されている。