Microsoftは新たな「Xbox Game Passスタンダード」プランを発表した。月額15ドルでオンラインマルチプレイヤー機能と数百タイトルのゲームライブラリへのアクセスが可能となるが、リリース初日に新作ゲームがプレイできる「デイ1リリース」機能は含まれない。

従来の「Game Passコンソール」プランを置き換える形で登場したこのプランは、特定の非Game Passゲームの購入割引も受けられるが、新作を即プレイしたいユーザーには物足りないかもしれない。

さらに、Ultimateプランの価格引き上げも発表され、今後は4つの異なるプランから選択することになる。

新たに追加されたスタンダードプランの概要

Microsoftは新たなサブスクリプションプラン「Xbox Game Passスタンダード」をリリースした。このプランは月額15ドルで、オンラインマルチプレイヤー機能とGame Passライブラリに含まれる数百のゲームタイトルにアクセスできる点が特徴である。従来の「Game Passコンソール」プランを置き換える形で登場し、特定の非Game Passタイトルを最大50%オフで購入できる割引特典も備えている。

スタンダードプランの導入は、Microsoftのサブスクリプション戦略において新たな選択肢を提供するものであり、既存ユーザーには馴染みのある機能が多く含まれている。しかし、月額料金が15ドルに設定されていることもあり、他のプランと比較して機能が制限される部分も存在する。とくにデイ1リリースの新作ゲームにアクセスできない点は、ゲームプレイの最新トレンドを追いたいユーザーにとっては大きなデメリットとなるだろう。

今後、Microsoftはこのスタンダードプランを通じて、より幅広いユーザー層にアピールし、柔軟なプラン構成を提供することで、競争の激しいゲームサブスクリプション市場でのシェア拡大を目指すとみられる。

デイ1リリースのゲームが含まれない点に注意

新たに登場したXbox Game Passスタンダードプランには、大きな欠点が一つ存在する。それは、新作ゲームのデイ1リリースに対応していないという点である。つまり、リリース初日にプレイしたい新作ゲームが含まれず、購入するか、後にGame Passライブラリに追加されるのを待つ必要がある。これはゲームファンにとっては大きな違いであり、例えば「Call of Duty: Black Ops 6」のようなタイトルは発売日に遊べない可能性がある。

Microsoftによれば、デイ1リリースに関しては最大12ヶ月以上の遅れが発生する場合もあり、追加のタイミングはタイトルごとに異なるとされている。この情報はXboxがCNETに送ったメールでも確認されており、今後もスタンダードプランで新作ゲームを即プレイするのは難しいとみられる。

この制約は、従来の「Game Passコンソール」プランと比較して明確なデメリットであり、デイ1リリースを重視するユーザーにとっては、Ultimateプランなど他のプランへの移行を検討するきっかけになるだろう。

既存プランとの違いと新プランの価格設定

スタンダードプランは、従来の「Game Passコンソール」プランを置き換える形で登場したが、両者にはいくつかの明確な違いがある。最大の違いはデイ1リリースの有無で、コンソールプランでは新作ゲームを発売日から楽しむことができたが、スタンダードプランではこの機能が除外されている。また、料金もスタンダードプランは15ドルと、コンソールプランの11ドルから値上がりしている。

新たなスタンダードプランは、他のプランとの競争力を維持しつつも、機能の制限によって価格設定が抑えられているといえる。特に、オンラインマルチプレイヤー機能や数百のゲームタイトルへのアクセスが含まれる点では、従来のコンソールプランと共通しているが、新作ゲームを即プレイしたいユーザーには物足りない内容となっている。

Microsoftはこのプランを通じて、デイ1リリースを重視しないライトユーザー層や、オンラインプレイを重視するプレイヤーに向けた柔軟な選択肢を提供することを目指しているようだ。プラン選びの際には、価格と機能のバランスを考慮する必要があるだろう。

利用者が選べる4つのプランの比較

Xbox Game Passには現在、利用者が選べる4つの異なるプランが用意されている。それぞれのプランには異なる特徴があり、ユーザーのプレイスタイルやニーズに応じた選択が求められる。最も安価な「Game Pass Core」は月額10ドルで、オンラインマルチプレイヤーと一部のゲームライブラリにアクセス可能だが、タイトル数は限定されている。

次に、「PC Game Pass」は月額12ドルで、PCユーザー専用のプランであり、EA Playも含まれるため、PCゲームの幅広いライブラリにアクセスできる。スタンダードプランは前述の通り月額15ドルで、コンソールとPC両方で利用できるが、デイ1リリースは含まれない。最後に、最も高価な「Game Pass Ultimate」は月額20ドルで、オンラインマルチプレイヤー機能、数百のゲーム、EA Play、そしてデイ1リリースも含まれる。

これら4つのプランはそれぞれのユーザーのニーズに応じた柔軟な選択肢を提供しており、今後のゲームサブスクリプション市場での戦略的な役割を果たすことが期待される。プランを選ぶ際には、価格だけでなく、自分がどの機能を最も重視するのかを見極めることが重要である。

Reinforz Insight
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