トヨタが2026年のレプコ・スーパーカー選手権に、自然吸気5.0リッターV8エンジンを搭載したスープラレースカーで参戦することが明らかになった。
これまでBMW製のエンジンを使用してきたスープラだが、今回のモデルではトヨタ独自開発のV8が搭載される予定だ。

この新型スープラは、フォードのマスタングやシボレーのカマロといったライバルに対抗する形で、
同選手権に挑むことになる。

トヨタ、スープラに5.0リッターV8エンジンを搭載へ

トヨタは、2026年に開催されるレプコ・スーパーカー選手権に向け、自然吸気の5.0リッターV8エンジンを搭載したスープラを発表した。これにより、スープラはこれまでの4気筒および6気筒エンジンモデルから一歩進んだ、レース専用の高性能マシンへと進化する。この新しいV8エンジンは、トヨタが自社で開発したもので、これまでレクサスのIS FやRC F、LC 500などに採用されてきた実績がある2UR-GSE型エンジンである。

このエンジンは、BMWから供給されていた6気筒エンジンに代わるもので、トヨタが本格的に独自の技術でレース市場に参入する姿勢を示している。新型スープラは、フォードの5.4リッターV8エンジンを搭載するマスタングや、シボレーのカマロといったライバル車に対抗する形でレースに挑む。トヨタがこのV8エンジンを採用することで、より強力な競争力を持つことが期待されている。

2026年のレースシーズンでは、トヨタがこの強力なV8エンジンでどのようなパフォーマンスを見せるのか、注目が集まっている。

レプコ・スーパーカー選手権に参戦予定

トヨタは、2026年からレプコ・スーパーカー選手権に正式参戦する予定である。この選手権は、オーストラリアやニュージーランドを中心に開催される有名なレースシリーズで、フォードやシボレーといった大手自動車メーカーが長年参戦している。トヨタの参戦は、スーパーカー選手権にとっても大きなニュースであり、2026年シーズンから再び3つのメーカーが競い合う形となる。

トヨタが参戦するレース仕様のスープラは、自然吸気V8エンジンを搭載した高性能マシンであり、このカテゴリーの他のライバルたちと肩を並べる存在となる。トヨタの新たなエントリーによって、レースの競争はさらに激化するだろう。現在、この選手権ではフォードのマスタングやシボレーのカマロが主力マシンとして活躍しているが、トヨタの参入で新たな局面が生まれることは確実である。

トヨタは、この選手権で少なくとも5年間の参戦を予定しており、レースファンにとっても大きな注目を集めることになるだろう。

チームWAUがトヨタにスイッチ

トヨタの参戦に伴い、現在フォード・マスタングでレースを行っているチームWAU(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド)が、2026年からトヨタ・スープラにスイッチすることが決定している。チームWAUは、スーパーカー選手権において高い実績を持つチームであり、その実力をトヨタ・スープラに乗り換えても維持できるかが注目される。

チームの主力ドライバーであるチャズ・モスタートとライアン・ウッドが、新型スープラでレースに挑む予定であり、この変更がどのような結果をもたらすか期待が高まっている。トヨタが新たにレースに参戦することにより、選手権の競争は一層激化し、フォードやシボレーといったライバルチームとの激しい戦いが繰り広げられるだろう。

また、WAUはすでにトヨタと協力関係にあり、トヨタのタンドラトラックをオーストラリア市場向けに右ハンドルに改造する事業にも携わっている。この協力関係が、今後のレースにどのような相乗効果をもたらすかも注目されるポイントである。

スープラ、新たなレースのステージへ

トヨタがレース専用のスープラを開発することで、この車は新たなステージに進むことになる。これまで、スープラは主に市販モデルやGT4仕様のレースカーとして認知されていたが、2026年からは本格的なスーパーカー選手権において、V8エンジンを搭載した高性能マシンとして登場する。

今回の参戦により、スープラはフォード・マスタングやシボレー・カマロといった象徴的なマシンと肩を並べ、世界中のレースファンにそのパフォーマンスを披露することになる。トヨタはスープラを通じて、さらなるブランドの認知拡大と技術力の高さをアピールする狙いがあるだろう。

2026年のレースシーズンでは、トヨタ・スープラがどのような結果を残すのか、そしてどのようにライバル車と競り合うのか、レース界全体が注目している。

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