編集部
NVIDIAのAndroid TVデバイス「Shield TV」に、1年以上ぶりとなる新しいアップデートが配信された。
今回のアップデートは、2022年11月にリリースされたShield Experience 9.1.1に対する「第2のホットフィックス」と位置付けられており、いくつかのバグ修正や機能改善が行われている。
中でも、GeForce Nowのクラッシュ問題やストレージデバイスが表示されない問題などが解消され、ユーザーの利便性が向上している。
Shield TVに久々のアップデートが到来
NVIDIAの「Shield TV」に、1年以上ぶりとなる待望のアップデートが配信された。2022年11月にリリースされた「Shield Experience 9.1.1」以来の更新で、今回は「v33.2.0.252」として展開されている。
このアップデートは、新機能の追加というよりも、既存の不具合修正と機能改善に焦点を当てている。特に、GeForce Nowが起動後にクラッシュする問題や、ストレージデバイスが認識されない問題など、ユーザーが長らく抱えていた不満点を解消する内容となっている。また、Match Frame Rate機能の強化など、映像体験の向上も期待される。
この更新はAndroid 11をベースにしたものであり、Shield TVのハードウェアは依然としてその性能を維持している。NVIDIAは長年にわたり、このデバイスを支持し続けており、依然としてAndroid TV市場での競争力を保っている。これにより、Shield TVは今後も多くのユーザーにとって魅力的な選択肢であり続けるだろう。
アップデートの詳細と修正点
今回のアップデートでは、主にいくつかの重大な不具合が修正されている。まず、GeForce Nowが起動後にクラッシュする問題が解決された。これは、NVIDIAのクラウドゲーミングサービスを利用する多くのユーザーにとって、待ち望まれた修正である。
さらに、USBハードディスクやフラッシュドライブがホットプラグ後に破損と認識される問題も修正された。このバグは、外部ストレージデバイスを頻繁に利用するユーザーにとって大きな不便を引き起こしていた。また、HDMI 1.4のフラグを工場出荷時の設定にリセットできるようになるなど、ハードウェア周りの安定性も向上している。
その他にも、DRMアプリでのクラッシュが修正されるなど、マルチメディア体験の安定化が図られている。全体として、このアップデートはユーザーの利用環境を大幅に改善し、Shield TVの信頼性をさらに高めるものとなっている。
Shield TVの今後のアップデート予定は？
今回のアップデートは多くのバグ修正が行われたが、ユーザーの間では今後の大規模なアップデートについての期待も高まっている。特に、最新のAndroidバージョンへのアップグレードについては、長らく期待されているテーマである。
しかし、現時点ではNVIDIAから次期アップデートに関する具体的な情報は発表されていない。今回のアップデートがAndroid 11をベースにしていることから、少なくとも現時点でのAndroid 12や13への対応は見送られている状況だ。
とはいえ、NVIDIAはこれまでの経緯からも、引き続きShield TVをサポートし続ける姿勢を示している。今後の大型アップデートや新機能の追加が行われる可能性も十分に考えられる。ユーザーは引き続き公式の発表を待つことになるが、現在のハードウェアのパフォーマンスを維持しながら、さらなる改良が加えられることが期待されている。
Shield TVは依然としてAndroid TVの最強デバイス
NVIDIA Shield TVは、発売以来長らくAndroid TV市場におけるトップクラスのデバイスとして評価され続けている。その高性能なハードウェアと、定期的なソフトウェアアップデートにより、ユーザーからの信頼を獲得してきた。
他のストリーミングデバイスと比較しても、Shield TVはゲーミングや4K映像の再生において優れたパフォーマンスを発揮している。特にGeForce Nowとの連携により、クラウドゲーミングを手軽に楽しめる点は他のデバイスにはない特徴である。
また、長期にわたるソフトウェアサポートは、Android TVデバイスの中でも際立っており、今回のような1年以上ぶりのアップデートでも、しっかりと問題解決に取り組んでいることが示されている。こうした点から、NVIDIA Shield TVは今後もAndroid TVの中で最強の選択肢として君臨し続けるだろう。