編集部
Windows 11の24H2アップデートが一部のユーザーに深刻な問題を引き起こしている。このアップデートにより、有線・無線ともにインターネット接続が失われる事例が報告されているのだ。特に、再起動後に接続が途絶えるという報告が多く、現時点では明確な解決策が示されていない。
24H2アップデートによるインターネット障害の概要
Windows 11の24H2アップデートが一部のユーザーに深刻なインターネット接続障害を引き起こしている。特に、有線および無線LANの両方でインターネット接続が失われる問題が報告されており、PCを使用する上で非常に重大な影響を及ぼしている。この問題は、24H2アップデートの適用後に一度目の再起動では正常に動作するものの、二度目の再起動を行うと接続が途絶えるという形で発生している。
この障害は、Microsoftのサポートフォーラムでも多くのユーザーによって報告されており、一部ではスレッドに60件以上の返信がつくなど、広範囲で問題が発生していることが確認されている。ただし、全ユーザーに影響を与えているわけではなく、一部のケースに限られているようだ。それにもかかわらず、インターネット接続の喪失は日常的な作業に支障をきたすため、多くのユーザーにとって看過できない問題となっている。
現時点では、この障害に対する公式な解決策は提供されておらず、影響を受けたユーザーは代替策を模索している。
ユーザー報告とフォーラムでの反応
Windows 11の24H2アップデート後、インターネット接続の問題が複数のユーザーから報告されている。Microsoftの公式サポートフォーラムには、同様の症状を訴えるユーザーが続々と投稿を行っており、問題の深刻さが伺える。中でも、再起動後に発生するインターネット接続の喪失に関するトピックは特に注目され、60件以上のコメントが寄せられている。
ユーザーの多くは、アップデート直後には問題がなく、しばらくしてから突然インターネットが使えなくなったと報告している。このため、一部のユーザーはソフトウェアやハードウェアの問題ではなく、アップデート自体に問題があると推測している。また、再起動後に発生する点から、OSの設定やプロトコルに何らかの不具合が生じている可能性が高い。
これに対し、現在のところMicrosoftからは公式な対応が発表されておらず、ユーザーは自主的に解決策を試みているが、現時点では確立された解決方法は見つかっていない。
一時的な解決策と対策
24H2アップデートによるインターネット接続障害に対して、現時点では公式な修正パッチが提供されていないため、ユーザーは一時的な対策としてアップデートのロールバックを行うことが推奨されている。具体的には、Windows 11の24H2から以前の23H2バージョンに戻すことで、問題が解消されるとの報告が多数寄せられている。
この方法は、Microsoftのサポートフォーラムでも推奨されており、すでに影響を受けた多くのユーザーが実行に移している。ただし、ロールバックによって解決される問題はインターネット接続に限定されており、他のパフォーマンス低下やバグに関しては、引き続き対策が必要となる。また、ロールバック作業自体も慎重に行わなければならず、システムの安定性を保つためにバックアップの実施が強く推奨されている。
一時的な対応としては有効ではあるが、恒久的な解決にはMicrosoftからの修正アップデートの提供が待たれるところである。
他にも報告されている24H2の問題点
24H2アップデートに関連する問題は、インターネット接続障害だけにとどまらない。ユーザーからは、UIの反応が遅くなる現象や、特定の操作でマウスカーソルが消える問題なども報告されている。また、一部のユーザーは、ディスク容量が突然減少する現象を経験しており、その原因が特定されていない状況である。
特にAlt+Tab機能の遅延や、インターフェース全体の反応速度が低下する問題は、日常的な使用に大きな影響を与えている。これに加え、エラーメッセージが表示されるものの原因が不明なインストール失敗の報告も見られ、アップデートそのものに複数の不具合が含まれていることが伺える。
これらの問題に対しても、現時点ではMicrosoftからの公式な解決策は提示されておらず、ユーザーは独自の対策を講じながらシステムの安定性を保っている状況である。