編集部
Sonos Arc Ultraが、次世代サウンド技術を搭載し、9.1.4チャンネルのDolby Atmosサウンドを実現することがリークされた。この新型サウンドバーは、14個のドライバーを内蔵し、Sonosの最新技術「サウンドモーション」を採用。
Androidにも対応するTrueplayチューニング機能や、音声の強化を微調整できる新機能も搭載されている。発売日は10月29日が有力視されている。
Sonos Arc Ultraの新技術「サウンドモーション」とは？
Sonos Arc Ultraに搭載された「サウンドモーション」は、次世代のサウンド技術として注目を集めている。この技術は、従来のサウンドバーでは体験できなかった、よりダイナミックで緻密な音響を可能にするものだ。音の方向性と精度を飛躍的に向上させ、映画や音楽の没入感を高めることを目的としている。
この技術は、Sonosが数年前に買収したMayht社の技術をベースにしている。Mayhtが開発した「ハートモーション」技術は、小型ながら高性能なスピーカーを実現するものであり、これが進化して「サウンドモーション」としてArc Ultraに採用された。よりコンパクトなドライバー設計により、従来のスピーカーのような大きさや重量を必要とせず、より洗練されたデザインを可能にした。
サウンドモーションは、音場の広がりだけでなく、各音の立体感を強化し、リスナーを包み込むような音響体験を提供する。特にDolby Atmosコンテンツとの相性が抜群で、映画やゲームを新たな次元で楽しむことができるだろう。
9.1.4チャンネルの驚異的なサウンド性能
Sonos Arc Ultraは、9.1.4チャンネルという圧倒的なサウンドパフォーマンスを提供する。このシステムは、14個のドライバーを搭載し、それぞれが精密に配置され、音の方向性を最大限に引き出す設計となっている。特に、従来の5.1.2チャンネルシステムに比べ、天井からの反射を利用した4つのアップファイアリングチャンネルが特徴的であり、これによって音が上方からも降り注ぐように響く。
15個のクラスDデジタルアンプは、それぞれのドライバーを独立して駆動し、音の質を最適化する。これにより、映画や音楽だけでなく、ゲームの臨場感も格段に向上している。音の各チャンネルが独立して駆動されるため、リスナーは細かな音のニュアンスまで楽しむことができる。
また、内蔵されたサブウーファーもArc Ultraの特筆すべきポイントである。低音の迫力を増しつつ、歪みを抑えることで、クリアなサウンドを提供する。9.1.4チャンネルによる立体音響は、まるで映画館で聴いているかのような迫力を自宅で体感させてくれる。
Androidユーザーにも対応するTrueplayチューニング
Sonos Arc Ultraには、これまでiOSデバイスに限定されていたTrueplayチューニングが、ついにAndroidデバイスにも対応する。Trueplayチューニングは、サウンドバーが自ら部屋の音響特性を「聴き取り」、最適なイコライザー設定を行う技術である。これにより、部屋の形状や家具の配置に左右されず、どのような環境でも最適なサウンド体験が可能となる。
特に、Arc Ultraは複数の内蔵マイクを使用して、リアルタイムで部屋の音響を測定するため、精度の高い音響調整が可能となる。従来のiOS版Trueplayでは、ユーザーがデバイスを持って部屋を歩き回り、音響を測定する必要があったが、今回のバージョンではこの手間を省き、自動的に調整が行われる可能性が高い。
このAndroid対応により、より多くのユーザーがTrueplayの恩恵を受けられるようになった。部屋ごとに最適化されたサウンドにより、リスナーはどのような環境でも臨場感のある音響を楽しむことができる。この技術の進化は、Sonosがいかに幅広いユーザーに優れた音響体験を提供することを目指しているかを示している。
可変式ボイス強化機能でさらなる音声体験を
Sonos Arc Ultraには、映画やテレビ番組の音声を強化する「可変式ボイス強化機能」が搭載されている。この機能は、単なるオンオフの切り替えではなく、ユーザーが好みに応じて音声の強化レベルを微調整できる点が特徴である。これにより、会話が聞き取りにくい場面でも、クリアにセリフを聞き取ることが可能となる。
特に、アクション映画やサスペンスドラマなど、音響が複雑なシーンにおいて、この機能は効果を発揮する。音声を強調することで、背景音や効果音に埋もれがちなセリフがはっきりと聞こえ、視聴体験が向上する。
さらに、この機能はユーザーのニーズに合わせて調整できるため、耳に負担をかけず、映画やドラマ本来の音響バランスを保ちながらも、音声を際立たせることができる。Sonosは、細部にまで配慮した音響設計を行っており、この可変式ボイス強化機能もその一例である。