Intelの新しいArrow Lake-Hラインナップがリークされ、CES 2025での発表が期待されている。信頼性の高いリーカーJaykihnによって明らかにされた情報によれば、今回のシリーズは合計5つのモデルで構成され、最上位のCore Ultra 9 285Hは45WのTDPを特徴としている。

各モデルはLion Cove、Skymont、Crestmontという3種類のCPUコアを組み合わせており、最上位モデルのCore Ultra 9以外は28W TDPに収まっているという。

Arrow Lake-Hシリーズのラインナップと主要スペック

Intelの新たなArrow Lake-Hシリーズは、合計5つのモデルから構成され、次世代モバイル向けプロセッサとして注目を集めている。ラインナップには、最上位のCore Ultra 9 285H、2つのCore Ultra 7モデル、そして2つのCore Ultra 5モデルが含まれており、それぞれ異なる性能と特徴を持つ。

最上位のCore Ultra 9 285Hは45WのTDPを有し、6つのパフォーマンスコア(Pコア)と8つの効率コア(Eコア)、さらに2つのLP-Eコアを搭載しているのが特徴である。その他のモデル、特にCore Ultra 7とCore Ultra 5は、28WのTDPに抑えられており、モバイル向けの電力効率を重視した設計がなされている。

また、全モデル共通で最大65Wまでのブーストが可能とされており、パフォーマンスが必要な場面での柔軟な対応が期待されている。

Core Ultraモデルの特徴と各スペックの比較

Arrow Lake-Hシリーズの各モデルは、それぞれ異なるパフォーマンスと消費電力のバランスを提供している。Core Ultra 9 285Hは最も高い2.9GHzのベースクロックと5.4GHzのブーストクロックを誇り、他のモデルと比べて高い処理能力を持つ。

一方、Core Ultra 7 265Hと255Hは、ベースクロックが2.2GHzおよび2.0GHzとやや低めで、ブーストクロックはそれぞれ5.3GHzと5.1GHzである。Core Ultra 5シリーズでは、パフォーマンスコアの数が4つに減り、ベースクロックもさらに低く設定されているが、効率コアの数は8つを維持している。

L3キャッシュの容量もモデルにより異なり、Core Ultra 9と7が24MBであるのに対し、Core Ultra 5は18MBに抑えられている。この違いは、マルチタスクや重負荷処理時の性能に影響を与える可能性が高い。

3種類のコアアーキテクチャの採用理由とその影響

Arrow Lake-Hシリーズでは、Lion Cove、Skymont、Crestmontという3種類のCPUコアが採用されている。これらの異なるコアアーキテクチャを組み合わせることで、さまざまな処理要求に応じた最適なパフォーマンスを提供する狙いがある。

特に、パフォーマンスコアであるLion Coveは高クロック時の処理に特化し、効率コアであるSkymontは低消費電力でのタスク処理に強みを持つ。CrestmontはLP-Eコアとして組み込まれており、Meteor Lake世代からの技術を継承している。

Intelが再びLP-Eコアを採用した理由については明確ではないが、特定のタスクや省電力モードでの動作を最適化するためと考えられる。これらの設計がもたらす影響は、総合的な電力効率の向上と高負荷時のパフォーマンスのバランスに寄与する。

インテグレーテッドGPUの仕様とパフォーマンス見通し

Arrow Lake-Hシリーズには、統合型GPU(iGPU)としてXeコアが搭載されている。Core Ultra 9およびCore Ultra 7モデルでは8つのXeコアを備えており、これによりビデオ編集や軽い3Dゲームなどのグラフィックス処理が快適に行えることが期待される。

一方、Core Ultra 5シリーズでは7つのXeコアを搭載し、やや控えめな性能となっている。GPUの最大ブーストクロックはモデルごとに異なり、上位モデルほど高いブースト性能を持つことが特徴である。これにより、必要に応じて処理能力を引き出しつつ、通常時には電力消費を抑える設計がなされている。

統合型GPUの強化は、軽量なゲーミングやメディア編集向けの性能向上に寄与するため、ノートPC市場での競争力を高める要素となるだろう。

Reinforz Insight
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