Lenovoは、ThinkBook Plus Gen 5 Hybridで2-in-1ラップトップの新たな形を提示した。
このデバイスは、AndroidタブレットとWindowsラップトップの両方を1つに統合し、ユーザーに革新的な使い方を提案している。
しかし、性能やデザイン面での高評価にもかかわらず、重さや接続性に関する問題が残されている。

vLenovoの革新的なデュアルデバイス設計

Lenovo ThinkBook Plus Gen 5 Hybridは、2-in-1デバイスとして独自の位置を確立している。AndroidタブレットとWindowsラップトップの両方を1台に統合するという設計は、従来の製品にない斬新さをもたらしている。このハイブリッドデバイスは、モジュール式にタブレットとラップトップを切り替えることができる点が特徴的だ。

この構成により、ユーザーはWindowsラップトップの堅牢さとAndroidタブレットの柔軟さを享受できる。また、タブレット部分を取り外しても、ラップトップの本体部分がWindows 11で動作するため、状況に応じて使い分けが可能だ。しかし、この設計には操作性の面で改善が必要な点も指摘されている。特に、ディスプレイ部分と本体を接続・取り外しする際の機構が複雑で、取り扱いにくさが残っている。

このように、ハードウェア設計において革新性はあるものの、実用性においては課題が残るデザインとなっている。

プレミアムデザインと高性能の両立

ThinkBook Plus Gen 5 Hybridは、プレミアムデザインと高性能を両立している。アルミニウム製の筐体は高級感があり、堅牢性も備えている。14インチのOLEDディスプレイは、2880×1800の高解像度で鮮やかな色彩を表現し、ビジネスユースにおいても視認性が非常に高い。キーボードやタッチパッドも、快適な操作感を提供する仕様だ。

パフォーマンス面では、ラップトップ部分にIntel Core Ultra 7プロセッサと32GBのメモリ、1TBのSSDを搭載し、ビジネスシーンでも十分な処理能力を持つ。また、タブレット部分もSnapdragon 8+ Gen 1と12GBのRAMを備え、Androidデバイスとしても十分な性能を発揮する。バッテリー寿命も長く、Windowsモードで約8.5時間、Androidモードでは約10時間の使用が可能である。

しかし、その高性能ゆえに、全体の重量が約1.75kgと重く、持ち運びにおいてやや不便さが残る。

実用性と課題:使いやすさへの疑問

Lenovo ThinkBook Plus Gen 5 Hybridは、多くの魅力的な機能を備えているが、その実用性には疑問も残る。このデバイスは、タブレットとしてもラップトップとしても使える設計だが、どちらの用途においても完璧とは言い難い。特に、タブレットとして使用する際には、そのサイズと重量がネックとなる。14インチの画面サイズは視認性には優れるものの、手持ちで操作するには大きすぎるため、スタンドの使用が必要になる。

また、ラップトップとして使用する際にも、タブレット部分との接続機構が難点となる。接続がスムーズでない場合があり、力を入れて取り外す必要がある場面もある。さらに、デバイス全体の重量が3.87ポンドとかなり重いため、持ち運びに苦労することも少なくない。

このように、多機能ではあるものの、その使い勝手においては一部改善の余地があるといえる。

コストパフォーマンスと購入の判断

ThinkBook Plus Gen 5 Hybridは非常に高価なデバイスである。定価は約3518ドルで、セール時でも2041ドルという高価格帯に位置する。そのため、このデバイスを購入する際には、コストパフォーマンスについて慎重に検討する必要がある。特に、AndroidタブレットとWindowsラップトップを別々に購入した方が、価格面でのメリットが大きい場合もある。

また、このハイブリッドデバイスは、ニッチなユーザー層をターゲットにしているため、一般的なラップトップやタブレットと比較すると、必要性が疑問視されることもある。例えば、同じ価格帯で他の高性能デバイスを購入すれば、パフォーマンスや使い勝手で優れる可能性が高い。

結論として、ThinkBook Plus Gen 5 Hybridは革新的で魅力的なデバイスではあるが、その高価格とニッチな用途を考慮すると、万人向けではないといえる。

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