Appleは、最新モデルのiPad mini (2024)をグローバルで発売した。この新型タブレットは、前世代と比較して倍の容量を持つ128GBモデルからスタートし、価格は500ドルからとなっている。さらに、A17 Proチップセットを搭載し、より高速なWi-Fi 6EやUSB-C 3.2 Gen2によるデータ転送速度の向上が特徴だ。
AI機能はiPadOS 18.1のリリースとともに今月後半に登場予定であり、まずは米国英語に対応する形で提供される。今後数カ月にわたり、順次AI機能の拡充が計画されている。
iPad mini (2024)のスペック概要と価格
iPad mini (2024)は、前世代と比較して多くのアップグレードを実現したモデルである。最も顕著な変更点は、エントリーモデルの容量が64GBから128GBに倍増した点で、価格は500ドルからスタートする。また、セルラーモデルも提供され、こちらは650ドルから購入可能だ。
ストレージオプションは128GB、256GB、512GBの3種類が用意されており、用途に応じて選択が可能である。ディスプレイは8.3インチのRetinaディスプレイを採用し、2266×1488ピクセルの解像度とP3色域、True Tone対応により、優れた視覚体験を提供する。
また、前後のカメラは共に12MPで、フロントカメラは122度の超広角レンズを搭載している。さらに、バッテリー性能も19.3ワット時のリチウムポリマーバッテリーにより、長時間の使用が可能である。
新チップセット「A17 Pro」による性能向上
iPad mini (2024)の性能向上の要となるのが、最新のA17 Proチップセットの搭載である。このチップセットは、iPhone 15 Proに採用されているものと同様だが、iPad向けに調整が施されている。6コアCPUと5コアGPUを備え、16コアのNeural EngineがAI処理をサポートすることで、アプリの動作速度やマルチタスクの処理能力が大幅に向上している。
また、この新しいチップセットは、従来のA16 Bionicと比較して消費電力効率が向上しており、バッテリー持続時間の面でもメリットがある。8GBのRAMと組み合わせることで、最新のiPadOS 18が提供する様々な機能をフルに活用することができる設計となっている。ゲームや動画編集など、要求の高いタスクでも快適に動作する性能を持つ。
AI機能の導入とその展開計画
iPad mini (2024)には、Appleの新しいAI機能「Apple Intelligence」が導入される予定である。これにより、デバイスの使用体験が一段と向上し、ユーザーにとってより直感的でスマートな操作が可能となる。AI機能は、まずiPadOS 18.1のアップデートとともに今月後半にリリースされ、最初は米国英語のみで提供される。
将来的には、他の言語や地域への対応も順次拡大される見通しである。さらに、アップデートを通じて新しいAI機能が段階的に追加される計画だ。これにより、自然言語処理を活用した検索や、写真の自動分類など、多岐にわたるAIドリブンな機能が提供されるようになる。
高速化された接続とデータ転送の進化
iPad mini (2024)は、接続性能においても大きな進化を遂げている。Wi-Fi 6E(ax)をサポートすることで、前世代のWi-Fi 6と比較して接続速度と安定性が向上している。これにより、動画ストリーミングやオンラインゲームなどの帯域幅を多く消費するタスクでもスムーズな通信が可能となる。
さらに、USB-Cポートは3.2 Gen2に対応しており、データ転送速度は最大10Gbpsに達する。これは前モデルのUSB 3.0と比べて倍の速度であり、大容量のファイル転送や外部デバイスとの連携において非常に便利である。これらの改良により、iPad mini (2024)はプロフェッショナルな用途でも活用できるデバイスとしてのポテンシャルを高めている。