編集部
I/O 2023の発表の一週間後、Googleは、Workspaceに追加される予定のいくつかの新機能をプレビューした。その中には、Meetの”Smart Notes”など、Duet AIのジェネレータブ機能が含まれる。
参考：Google Workspace Blog (日本語版)
Google Meetに”Smart Notes”機能を追加
2023年3月の最初のジェネラティブAIのプレビューでは、Meetがビデオ会議中に自動的にノートを取る機能が実装されることが示されていた。会議の要約の提供だけでなく、MeetはGoogle Tasksのアクションアイテムを作成することができる。
“Smart Notes”のコントロールは、MeetのWeb UIの右上隅に表示され、会議をプライベートにするオプションと無効化のオプションと並んで表示される。
また、GoogleはMeetの”Dynamic Layouts”を紹介した。これはAIが利用され、人々のビデオフィードを画面により適切にフィットさせる。Meetは空白スペースを切り取りつつ、人々がフレーム内に留まるようにする。
人々が画面でより多くの人々を全体的に見るために、Googleはランドスケープビデオウィンドウをポートレートフィードに変更する可能性がある。これに伴い、会議のコントロールツールバーが移動し、”Chat message”ボックスが表示されるようになる。
Gmail、Docsの新機能“Help me write”がモバイルアプリへ
一方で、先週GmailとDocsのWeb版に“Help me write”が広範に展開された後、Googleはこの機能がモバイルアプリにも搭載されると発表した。Gmailでは、作成画面でプロンプトを入力するための浮動アクションボタンが表示されることが予想される。
現在Workspaceの有料加入者は900万人であり、Googleはその最大のアプリ群全体でジェネラティブAIがどのように有用であると見ているかに言及している。Gmailでは、ジェネラティブAIは「適切な言葉で表現しながら素早くコミュニケーションを取る」ための支援を意図している。ここには、「スレッドを要約する」、「受信箱を整理する」といった項目が含まれているという。
また、Google Slidesにも注目すべき新機能があり、画像に加えてサウンドトラックの生成について触れられている。後者は先週のI/Oで紹介され、プレゼンテーション用のバックグラウンドトラックを作成するためにMusicLMのようなものを利用する可能性がある。
AI技術の進化とプロダクトへの統合で業務生産性が更に向上
Googleのこの新たな取り組みは、AI技術をより深く組織の日々の業務に統合するという、現代のテクノロジーの流れを如実に反映している。特に、ビデオ会議のノートを自動的に取る”Smart Notes”や、Gmailでのコミュニケーションを助ける”Help me write”のような機能は、効率的な業務を実現するための重要な道具である。これにより、ユーザーはより生産的に働くことができ、業務に集中する時間が増える。
一方、ビデオフィードを最適化する”Dynamic Layouts”は、ビデオ会議の体験を改善するための魅力的な試みである。リモートワークが一般化する中、ビデオ会議の品質は非常に重要であり、こうした最適化技術はユーザー体験を大きく向上させる可能性がある。
また、Google Slidesでのサウンドトラック生成機能は、プレゼンテーションのクオリティを向上させるための新たな取り組みであると言える。これにより、ユーザーは自分のスライドに適した音楽を簡単に追加でき、視覚的な情報だけでなく音響的な情報も使って観客にメッセージを伝えることが可能となる。
これらの新機能は、GoogleがAIの可能性を最大限に引き出すための努力の一部であると考えられる。それにより、ユーザーはより効率的かつ生産的な作業を行うことができるようになるだろう。