MicrosoftはWindows 11 Insider Preview Build 27758をCanaryチャンネル向けにリリースし、Win32アプリをMicrosoft Store内で直接更新可能とする新機能を導入。この更新により、外部アップデートツールの必要がなくなり、Storeの「ダウンロード」ページやアプリの製品ページから手動で更新を確認・実施できるようになる。
さらに、このStoreのバージョンでは起動速度が25%向上し、ダウンロード関連の問題が50%削減されるなど、全体的な性能改善が図られている。その他にも進捗表示の改善やキャンセル機能の追加など、ユーザー体験が強化されている点が特徴である。
一方で、Build 27758ではタスクバーのクラッシュやUSBオーディオのスリープモードバグなどの修正が進んでいるが、Copilot+PC向けのPIN設定エラーやウィンドウ境界の視覚的な不整合といった既知の問題も依然として残っている。
参考:Microsoft
Announcing Windows 11 Insider Preview Build 27758 (Canary Channel)
Microsoft Storeにおける従来からの進化
Microsoftはここ数か月間、Microsoft Storeの改良に注力してきた。以前の発表によると、Storeの起動時間は25%短縮され、ダウンロードに関する問題も50%減少している。また、ダウンロード進行状況を示すインジケーターが刷新され、製品ページから直接キャンセルできるなど、利便性が向上する。
最新バージョン(v. 22411.1401.x.x以上)のMicrosoft Storeでは、外部の更新方法を使用せずとも、ダウンロードページやアプリの製品ページから手動で更新を確認・実行できるようになった。アップデートが利用可能な場合は、更新ボタンが表示される仕組みである。
Build 27758のその他の変更点
今回のBuild 27758では、以下のような問題が修正されている。
- タスクバーのクラッシュ問題
- ファイルエクスプローラーのレイアウトバグ
- USBオーディオのスリープモード関連の不具合
しかし、一部の既知の問題は依然として残っている。たとえば、Copilot+搭載PCでのPIN設定エラーや、ロールバックに関する問題、ウィンドウ枠やアニメーションのビジュアルの不一致などである。
Canaryチャンネルで存在するリスク
CanaryチャンネルはWindows Insiderの3つのチャンネルの中で最も不安定な環境である。したがって、バグや不具合が発生する可能性が高い点に注意が必要だ。Microsoftのこの動きは、Win32アプリの利用をさらに簡素化し、ユーザー体験を向上させるための重要な一歩であるといえる。