OnePlusが次世代折りたたみスマートフォン「OnePlus Open 2」を今年は発売しないと発表した。同社のプロダクトマネージャーによれば、今後の折りたたみデバイスの開発方針を慎重に検討した結果、この決定に至ったという。

この発表は、2023年に登場した初代OnePlus Openが高評価を得ていたことを考えると意外なものだ。特に、HuaweiやXiaomiなどの折りたたみ端末が入手しにくい米国市場では、OnePlusの新機種に対する期待が高まっていた。しかし、OnePlusは今回の延期が市場撤退ではなく「調整」だと強調し、今後も折りたたみ市場への関与を続ける方針を示している。

現在、米国市場で大画面の折りたたみスマートフォンを展開する主要メーカーはSamsungとGoogleのみとなった。競争の停滞が懸念される中、OnePlusの次の一手が注目される。

OnePlus Open 2の延期が意味する市場戦略の変化

OnePlusが次世代折りたたみスマートフォン「OnePlus Open 2」の発売を見送る決定を下した背景には、市場戦略の変化がある。折りたたみ市場は急成長しているが、技術的課題とコストの高さが依然として大きな障壁となっている。OnePlusは、親会社Oppoの技術を活用しながらも、他の競合と異なる差別化要素を打ち出すことが求められている。

折りたたみスマートフォンの開発には、高耐久のヒンジ設計や折り目の目立たないディスプレイ技術が不可欠であり、これらの分野でSamsungやGoogleが先行している。一方で、OnePlusはこれまで高性能かつコストパフォーマンスの高いデバイスを提供することで独自の地位を築いてきた。しかし、折りたたみ市場では、価格が高騰しやすく、他社との差別化が難しくなっている。

さらに、OnePlusの親会社であるOppoは、中国国内市場向けの折りたたみ端末「Find Nシリーズ」を展開しており、グローバル市場での戦略を慎重に見極める必要がある。HuaweiやXiaomiが中国市場で勢力を拡大する中、OnePlusは米国市場での競争力を維持する必要があるが、そのためには単なるスペック競争ではなく、実用性やソフトウェアの最適化が不可欠となる。

今回の延期は、一時的な後退ではなく、次世代機の完成度を高めるための調整と捉えるべきだろう。

競争が減少する折りたたみ市場とSamsung・Googleの優位性

OnePlus Open 2の延期により、米国市場における折りたたみスマートフォンの選択肢はさらに限られることになった。現在、米国市場ではSamsungのGalaxy Z FoldシリーズとGoogleのPixel Foldのみが主要な選択肢となっており、競争環境は縮小しつつある。

Samsungは折りたたみ市場において圧倒的なシェアを誇っており、特にヒンジ技術と耐久性の面で他社をリードしている。Googleも、独自のソフトウェア最適化によって、Pixel Foldのユーザー体験を向上させている。しかし、競争の減少は、技術革新の鈍化を招く可能性がある。

市場において唯一の選択肢が増えることで、企業側が大幅な改良を加えずにシリーズを継続する傾向が強まることが懸念される。事実として、Samsungの次世代折りたたみモデルである「Galaxy Z Fold 6」に関するリーク情報では、過去モデルと比べて目立った技術革新が少ないとの指摘がある。

これは、競争相手が減少したことによる影響と考えられる。Googleに関しても、Pixel Fold 2の詳細は不明だが、ソフトウェア面の最適化が進められているものの、ハードウェアの大幅な刷新は見込まれていない。この状況下で、OnePlusが再び折りたたみ市場に参入すれば、新たな競争を生み出すことができる。

特に、ハイエンド市場だけでなく、より手頃な価格帯の折りたたみ端末を投入すれば、市場全体の活性化につながる可能性がある。今後のOnePlusの動向は、折りたたみスマートフォン市場全体に影響を及ぼすことになりそうだ。

Source:Engadget