NvidiaのGeForce RTX 3000シリーズが発表されてから4年が経過した。次世代モデルが登場し続ける中、RTX 3060は依然としてSteamのハードウェア調査で最も使用されているGPUの座を維持している。

その理由として、1080p解像度での安定したパフォーマンスや価格の手頃さが挙げられる。また、競技性の高いゲームタイトルに適した性能も、ゲーマーに選ばれ続ける要因の一つである。一方で、NvidiaはRTX 3060の生産終了を予定しており、新たなGPUの選択を迫られる可能性がある。

2025年の最新調査では、RTX 4060シリーズも着実にシェアを伸ばしているが、大多数のゲーマーはいまだに1080p環境を主流としている。新世代GPUの台頭が進む中、RTX 3060が今後どこまでその地位を維持できるのか注目される。

RTX 3060が持つ普遍的な価値とゲーマーの支持が続く理由

RTX 3060は、登場から4年以上が経過したにもかかわらず、依然としてSteamで最も多くのユーザーに使用されている。その要因の一つは、1080p解像度における安定したパフォーマンスと、コストパフォーマンスの高さにある。特に、AAAタイトルでも高品質のグラフィック設定で快適にプレイできるバランスが、多くのゲーマーにとって魅力的な選択肢となっている。

さらに、競技性の高いFPSゲームでは、RTX 3060が提供する高フレームレートの維持が重要視されている。eスポーツタイトルの多くは、最高の画質よりもフレームレートの安定性が求められるため、RTX 3060のようなミドルレンジGPUが依然として現役であることは不思議ではない。

加えて、DLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)やレイトレーシングといった技術の恩恵を受けられる点も、旧世代のGTXシリーズと比較して大きな優位性を持つ。一方で、次世代のRTX 4060が登場し、性能面ではRTX 3060を超える部分もある。

しかし、RTX 3060は長年にわたり市場で浸透し、多くのゲーマーが既に所有しているため、新モデルへの移行が急速に進んでいない。特に、価格差が小さい現状では、既存のRTX 3060ユーザーがすぐにアップグレードする動機は乏しい。結局のところ、RTX 3060は現在の市場環境において、手頃な価格と実用的な性能を両立した「完成形」としての評価を確立しているのである。

RTX 4060が台頭するも、1080p環境の変化は限定的

RTX 4060は、2023年に登場した新世代のミドルレンジGPUとして、多くのユーザーの注目を集めている。特に、DLSS 3の搭載によるフレーム生成技術は、1080p環境においてより高いフレームレートを実現する要素となっている。しかし、Steamの最新データでは、RTX 3060のシェアが依然としてトップにあり、RTX 4060の普及はそれほど急速に進んでいないことが明らかになっている。

その理由の一つとして、RTX 4060の性能向上幅が限定的である点が挙げられる。RTX 3060からの乗り換えを検討する場合、DLSS 3や消費電力の低減といったメリットがあるものの、純粋なGPU性能の向上幅はそれほど大きくない。

特に、1080p環境でのゲームプレイを前提とした場合、RTX 3060でも十分なフレームレートを確保できるため、多くのユーザーは急いでアップグレードする必要を感じていない。また、Steamのハードウェア調査によると、現在のゲーマーの50%以上が1080p解像度を使用している。高解像度環境への移行が進まない限り、ミドルレンジGPUに求められる性能要件も大きく変化しない。

RTX 4060のシェア拡大が緩やかな背景には、1080pゲーミングの需要が依然として高いことが影響していると考えられる。今後、より高解像度のディスプレイや、次世代ゲームの要求スペックが大きく変化しない限り、RTX 3060が市場で重要な役割を果たし続ける可能性は十分にある。

RTX 3060の生産終了がもたらす市場への影響と今後の選択肢

NvidiaはRTX 3060の生産終了を予定しており、今後市場に出回る在庫が徐々に減少していくと予想される。これは、現在RTX 3060を購入しようと考えているユーザーにとって重要な局面である。価格が安定している今のうちに確保するか、今後の新モデルに期待するか、判断が求められるタイミングとなっている。

生産終了によって、RTX 3060の市場価格がどのように変動するかは注目すべきポイントである。一般的に、販売終了が近づくと在庫が減少し、一時的に価格が高騰することもある。一方で、新たなRTX 5000シリーズの登場が控えているため、価格が急落する可能性も否定できない。

特に、RTX 5000シリーズが大幅な性能向上を果たした場合、RTX 3000シリーズ全体の需要が低下し、在庫処分として値下げが行われることも考えられる。一方で、RTX 4000シリーズのミドルレンジモデルはRTX 3060と比べて価格差が小さいため、今後はRTX 4060が市場で主流の選択肢となる可能性が高い。

ただし、RTX 5000シリーズが登場することで、RTX 4060の価格にも影響を与える可能性がある。ゲーマーにとって最適な選択肢を見極めるには、今後の市場動向を注意深く観察する必要があるだろう。

Source:Tech4Gamers