スマートフォンの修理費用は高額になりがちであり、メーカーはユーザーの負担を軽減するための保証プログラムを提供している。Googleは従来「Preferred Care」として延長保証を展開してきたが、新たにPixelシリーズ向けの2年間保証プランを追加したことが明らかになった。このプランは一括払いでの購入が可能であり、対象地域は米国、カナダ、英国、日本に限定されている。
新プランの対象となるのはPixel 7以降のデバイスに加え、Pixel TabletやPixel Watch 2、Pixel Watch 3などのGoogleデバイス。価格はモデルごとに異なり、Pixel 8 Proでは249ドル、Pixel 9 Proでは279ドルと設定されている。また、保証サービスの提供元も変更され、2025年2月24日以降に出荷されるデバイスについては、保険プロバイダーがAssurantからAsurionへと移行する。
Googleの新保証プランがもたらす影響と対象デバイスの詳細

Googleが発表した新たな2年間の延長保証プランは、Pixel 7以降のデバイスに加え、Pixel TabletやPixel Watchシリーズも対象となる。これまでの「Preferred Care」では1年間の保証が基本であったが、新プランでは2年間に延長され、ユーザーにとってより長期間の保護が提供されることになる。
特に、高価なPixel 9 ProやPixel Foldといったプレミアムデバイスにおいて、保証の有無が購入決定に与える影響は大きい。また、保証価格はモデルごとに細かく設定されており、Pixel 7シリーズでは99ドルから199ドル、Pixel 8シリーズでは109ドルから249ドル、Pixel 9シリーズでは159ドルから279ドルとなる。
Pixel Watch 2やPixel Watch 3は89ドル、Pixel Tabletは99ドルで保証を受けられる。これにより、スマートフォンだけでなくウェアラブルデバイスのユーザーも、予期せぬ故障や損傷から保護を受けることが可能になる。Googleがこの新プランを発表した背景には、ユーザーがスマートフォンを長期間使用する傾向が強まっていることがあると考えられる。
最新のスマートフォン市場では、ハードウェア性能の向上によって数年にわたり快適に使用できる端末が増えており、保証の延長は合理的な選択といえる。特に、日本を含むグローバル市場では、修理費用の高さから長期保証への需要が増している点も、Googleが新たな保証プランを導入する要因の一つとなった可能性がある。
保証プロバイダーの変更が意味するものとは
Googleは今回の延長保証プランの導入と同時に、保証プロバイダーの変更を発表した。2025年2月24日以降に出荷されるPixelデバイスについては、従来のAssurantに代わり、新たにAsurion Warranty Protection Services, LLCが契約プロバイダーとなる。これは、Googleが保証サービスの提供体制を見直し、より効率的なサポートを実現するための決定である可能性が高い。
Asurionは、米国を拠点とする大手保証サービス会社であり、スマートフォンや家電製品向けの延長保証や修理サービスを提供している。GoogleがAsurionを新たなパートナーに選定したことで、保証手続きの迅速化やカスタマーサポートの強化が期待される。一方で、すでにAssurantと契約しているユーザーにとっては、保証期間中のサポート体制の違いが気になる点かもしれない。
保証プロバイダーの変更は、Pixelユーザーにとってメリットとデメリットの両方をもたらす可能性がある。Asurionは幅広い保証オプションを提供しており、保険金請求のプロセスのスムーズさに定評があるが、サポート内容や修理対応のスピードがGoogleの従来の基準と一致するかは未知数である。
今後のユーザーの評価や実際のサポート体験が、Googleの保証サービスの満足度を左右する重要なポイントとなるだろう。
Source:Android Headlines