Microsoftは、Windows 24H2向けの最新アップデートにより発生していたOutlookのドラッグ&ドロップ機能の不具合を修正した。問題は2025年1月および2月の累積更新プログラム「KB5050094」「KB5051987」によって発生し、メールやカレンダーのアイテムが適切に移動できなくなる現象が報告されていた。

この不具合に対し、Microsoftは2025年2月のプレビュー更新「KB5052093」で修正を実施。ただし、正式な修正の適用は次回のPatch Tuesdayまで待つ必要があり、それまでの間、一時的な回避策として「互換性のための最適化」設定の無効化が推奨されている。

また、Microsoftは最近、Outlookのクラッシュ問題やGmail認証の不具合など、他のバグ修正にも対応。さらに、2025年2月以降はWindows 10ユーザー向けに新Outlookの強制インストールを開始する予定であり、従来版ユーザーへの影響が注目される。

Microsoft、Outlookのドラッグ&ドロップ不具合を修正 影響と対応策とは

Windows 24H2の最新更新プログラムにより、クラシック版Outlookのドラッグ&ドロップ機能が一時的に使用できなくなる問題が発生した。Microsoftはこれを修正するため、2025年2月のプレビュー更新「KB5052093」をリリース。正式な修正は次回Patch Tuesdayで展開予定である。

今回の不具合の原因は、2025年1月のプレビュー更新「KB5050094」および2月のセキュリティ更新「KB5051987」に含まれていた変更に起因するとされている。これにより、一部のWindows 11 24H2環境では、メールやカレンダーのアイテムをフォルダへ移動できなくなる現象が発生していた。

Microsoftはこの問題の解決策として、プレビュー更新をインストールするか、Outlookの「最適化設定」を変更する回避策を推奨。今後もWindows更新に伴う機能不具合のリスクを最小限に抑えるための対応が求められる。

Windows更新が引き起こした不具合の詳細と回避策

今回の不具合は、Windows 11バージョン24H2を搭載するデバイスにおいて、特定のWindowsアップデートを適用した後に発生した。具体的には、クラシック版Outlookにおけるドラッグ&ドロップ機能が正しく動作せず、メールやカレンダーのアイテムをフォルダへ移動できなくなる問題が報告されていた。

Microsoftは、これが「KB5050094」と「KB5051987」の適用による影響であることを認識し、2025年2月のプレビュー累積更新「KB5052093」において修正を実施した。ただし、この修正はオプション更新のため、適用しない限り正式な修正は次回Patch Tuesdayまで待つ必要がある。

一方で、すぐに解決策を求めるユーザー向けには、Outlookの設定変更による回避策が示されている。「ファイル」メニューから「オプション」を選択し、「ユーザーインターフェイスオプション」内で「最適な外観のために最適化」を選ぶことで、一時的に問題を回避できる。ただし、根本的な解決にはMicrosoftの修正適用が不可欠である。

Microsoftが進める新Outlookの強制インストール 旧版ユーザーへの影響

Microsoftは、2025年2月のWindows更新以降、新OutlookクライアントをWindows 10ユーザー向けに強制インストールする方針を明らかにしている。この施策は2025年1月に発表され、「KB5050081」非セキュリティプレビュー更新でテストが行われた。

新Outlookはクラウドベースの設計を強化し、Microsoft 365との統合を深める形で展開される。一方で、従来のクラシック版Outlookを使い続けたいユーザーにとっては、強制的な移行が負担となる可能性がある。また、企業環境では、従来のOutlookと業務システムの互換性を維持するため、導入時期の調整が必要になるケースも考えられる。

こうした変化に伴い、Windowsアップデート適用時の影響を慎重に見極める必要がある。特に、クラシック版Outlookの安定性や特定機能の制限が、今後のMicrosoftの方針によって大きく変化する可能性も否定できない。今後のアップデートの内容次第では、ユーザー側での適応が求められる場面が増えるだろう。

Source:BleepingComputer