Windows 11の最新アップデート「24H2」において、ユーザーインターフェースの言語が混在するという不可解なバグが報告されている。この不具合は、言語設定を変更してもシステムの一部が元の言語のまま残るというものだ。

問題はMicrosoftの公式フォーラムやRedditで指摘され、複数のユーザーがスクリーンショットを共有している。例えば、日本語から英語に変更すると、メニューの半分は日本語のままで一部のみ英語に変わるケースが確認されている。元の言語を削除しても解消されず、特定のPCでのみ発生する点が原因の特定を困難にしている。

この不具合は、Windows 11 23H2では報告されておらず、24H2特有の問題とみられる。しかし、Microsoftが提供した最新のオプションパッチ(プレビュー版)を適用したユーザーの間で、改善が見られるとの報告もある。正式な修正が施されるのは3月の累積アップデートとなる可能性が高く、影響を受けたユーザーは慎重に対応する必要がある。

Windows 11 24H2で発生した言語混在バグの詳細とユーザーの反応

Windows 11の最新アップデート「24H2」において、一部のユーザーがシステムの言語設定が正しく反映されない問題を報告している。このバグは、OSの表示言語を変更してもインターフェースの一部が元の言語のまま残るというものだ。例えば、日本語から英語に変更した場合でも、メニューやダイアログボックスの一部が日本語のまま表示されることがある。

この問題はRedditやMicrosoftの公式サポートフォーラム「Answers.com」などで多数の報告が寄せられている。特に、企業内で複数のPCを管理しているシステム管理者の間では、特定の端末だけにバグが発生するなど、環境依存の可能性も指摘されている。

さらに、言語設定の変更後に元の言語を削除しても問題が解決されないケースが多く、通常の設定変更では回避できない厄介なバグとなっている。24H2のリリース当初からこの問題が発生していた可能性が高く、23H2では確認されていないことから、新たなアップデートによって引き起こされた不具合であると考えられる。

ユーザーの中には、言語設定の問題だけでなく、他のバグや動作の不安定さを指摘する声もあり、24H2自体の品質に疑問を抱く意見も見受けられる。

修正の可能性とMicrosoftの対応策

このバグに対して、Microsoftは公式には詳細な説明を行っていないものの、一部のユーザーから「オプションパッチ(プレビュー版)」を適用したことで問題が解決したとの報告が出ている。オプションパッチは、正式なWindows Updateには含まれないテスト版の修正プログラムであり、適用することで特定の不具合が解消されることがある。

ただし、すべてのユーザーに同様の効果があるとは限らず、慎重な判断が求められる。このオプションパッチがバグの根本的な原因を修正したのか、それとも一時的な回避策にすぎないのかは明らかではない。正式な修正プログラムは、3月の累積アップデートで適用される可能性が高いと見られており、それまでの間は影響を受けたユーザーは何らかの回避策を講じる必要がある。

また、Microsoftは過去にもWindowsの大型アップデート後に言語関連の不具合を抱えたことがある。例えば、Windows 10の特定バージョンでも言語パックの適用後に一部の表示が切り替わらない問題が発生したことがあり、その際は累積アップデートによって修正された経緯がある。この点を踏まえると、今回の問題も最終的には正式な更新プログラムで修正される可能性が高い。

24H2の不具合が示唆するWindowsの品質管理の課題

Windows 11 24H2では、今回の言語混在バグ以外にも、セキュリティアップデートが適用されない問題や、特定のハードウェア環境で動作が不安定になるケースが報告されている。こうした不具合の頻発は、Microsoftの品質管理体制に対する疑問を呼んでいる。

Windows 10時代には、定期的な累積アップデートの中で発生したバグがすぐに修正されることも多かったが、Windows 11では新機能の追加と並行して予期しない不具合が発生するケースが目立つ。特に、24H2のような大規模アップデートでは、バグの影響を受ける範囲が広くなりがちであり、企業ユーザーにとってはシステムの安定性を確保する上で無視できない問題となる。

今回の言語設定バグも、単なる表示上の不具合にとどまらず、業務アプリケーションの使用に支障をきたす可能性があるため、影響を受けるユーザーは慎重に対応する必要がある。特に、多言語環境でWindowsを運用している企業にとっては、こうしたバグの発生がシステム全体の運用に影響を与えかねない。

Microsoftは、新たな機能の追加だけでなく、基本的なシステムの安定性を確保することにより重点を置くべきであり、特に言語や設定関連のバグについては迅速な修正が求められるだろう。

Source:TechRadar