Appleが今週中にM4チップを搭載した新型MacBook Airを発表する可能性が浮上した。ブルームバーグのマーク・ガーマンによると、2025年モデルのMacBook Airは計画に遅れなく発表される見込みで、これによりAppleのノートPCラインナップに大きな変化が訪れることとなる。
M4チップはM3と比較してCPUコア数やメモリ容量が強化され、処理性能の向上が期待される。また、ナノテクスチャディスプレイの採用やバッテリー持続時間の改善など、ハードウェア面での進化も予測されている。さらに、現行のM2およびM3モデルの取り扱いにも影響が及ぶ可能性がある。
Appleは最近、M3 MacBook Airの価格を調整し、M2モデルとの価格差を縮める動きを見せている。今回のM4モデル発表に伴い、旧モデルのラインナップや価格戦略がどのように変化するのかも注目される。正式発表の詳細が待たれる。
M4チップ搭載の新型MacBook Air、予想されるスペックと改良点

Appleが今週発表するとみられるM4チップ搭載の新型MacBook Airは、前世代モデルと比較して大幅な性能向上が期待される。M4チップはCPUコア数の増加により、処理能力が向上すると考えられ、M3チップの8コアに対し、M4では10コア構成となる見込みである。また、RAMの最大容量も24GBから32GBへと拡張され、より負荷のかかる作業にも対応しやすくなると予測される。
メモリ帯域幅も100GB/sから120GB/sへと拡大し、データ処理の高速化が見込まれる。さらに、ディスプレイのオプションとして、MacBook Proで採用されているナノテクスチャディスプレイが加わる可能性があり、画面の反射を抑えたより見やすい環境が提供されるかもしれない。
バッテリー駆動時間についても、1~2時間の延長が期待され、モバイル用途に適した改良が施されるとみられる。また、新型MacBook Airには12MPの「Center Stage」対応Webカメラが搭載される可能性がある。
これにより、ビデオ通話時の自動追尾機能が強化され、ユーザーの動きに合わせたフレーミングが可能となる。これらのスペックの向上が、実際の使用体験にどのような影響を与えるのか、正式発表後の詳細な検証が待たれる。
旧モデルの行方とAppleの価格戦略
M4チップ搭載のMacBook Airが登場することで、M2およびM3モデルの取り扱いがどのように変化するのかにも注目が集まる。Appleは昨年、M2およびM3モデルの基本メモリを8GBから16GBに増量しながらも、価格を据え置いた。この施策は、M2 MacBook Airを継続販売するための布石だった可能性がある。M3モデルについては、新型登場とともにラインナップから外される可能性が高い。
また、AmazonではM3 MacBook AirがM2モデルより50ドル安く販売されており、在庫整理が進行していることがうかがえる。AppleがM4モデルを発表した後、M2モデルの価格がどのように設定されるのか、またM3モデルが完全に販売終了となるのかが注視される。
Appleの価格戦略として、新モデルの価格を維持しつつ、旧モデルの価格を引き下げることで、より幅広いユーザー層を取り込む可能性がある。特に教育市場向けの価格調整や、Apple公式の整備済み品(リファービッシュドモデル)の供給増加が考えられる。今回のM4モデル発表を機に、Appleがどのような販売戦略を展開するのかが、今後の市場動向に影響を与えるだろう。
Source:9to5Mac