Appleは2025年3月に第11世代のiPadを発表した。前モデルである第10世代と比較すると、A14 BionicからA16 Bionicへのプロセッサー変更、最小ストレージの拡張、Bluetooth 5.3への対応といった改良が施された。しかし、デザインやディスプレイ、カメラ、アクセサリー互換性には大きな変更はなく、全体的にはマイナーアップデートに留まっている。

また、従来の64GBモデルが廃止され、最小容量が128GBに増加したことはユーザーにとって利便性向上の要素といえる。一方で、Apple Intelligenceには非対応であり、AI機能を期待するユーザーにとっては物足りなさが残る。

価格はWi-Fiモデルが349ドルから、Wi-Fi + Cellularモデルが499ドルからと設定され、2025年3月12日より発売される。iPad 10世代を所有するユーザーが買い替えを検討するかは、ストレージや処理能力向上の必要性に依存するだろう。

iPad 11(2025)は何が変わったのか A16チップ搭載とストレージ拡張の影響

Appleは2025年3月にiPad 11(2025)を発表した。このモデルでは、プロセッサーがA14 BionicからA16 Bionicへとアップグレードされたほか、最小ストレージが64GBから128GBへと倍増した。また、Bluetoothのバージョンも5.2から5.3に向上し、接続性の強化が図られている。

しかし、ディスプレイやカメラ、デザイン、アクセサリー互換性などはほぼ据え置かれ、見た目や使用感は前世代と大きく変わらない。A16 Bionicチップの搭載により、処理速度やグラフィック性能が向上し、アプリの動作がより快適になることが期待される。

ただし、iPad ProやiPad Airで採用されているMシリーズのチップと比較すると、依然としてエントリーモデルの枠組みにとどまる。Apple IntelligenceのようなAI関連機能にも対応しておらず、最先端の機能を求めるユーザーにとっては物足りなさが残る可能性がある。

ストレージの最低容量が128GBに拡張されたことは、動画やアプリを多用するユーザーにとって大きなメリットとなる。特に、近年のアプリのサイズ増加を考慮すると、64GBモデルの廃止は妥当な判断といえる。

一方で、iCloudのクラウドストレージを利用するユーザーにとっては、それほど大きな変化とはならないだろう。価格の上昇がない限り、この変更は歓迎すべきポイントといえる。

進化は限定的か 変わらなかった仕様とAppleの戦略

iPad 11(2025)はプロセッサーとストレージに改良が加えられたものの、それ以外の仕様はほとんど変わっていない。デザインは第10世代と同一で、カラーオプションもブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色が維持された。また、ディスプレイは2360×1640ピクセルのLiquid Retina LCDパネルが採用され、最大輝度500ニト、True Tone対応という仕様も変わらない。

カメラも10世代と同じ12MPのリアカメラとフロントカメラを搭載し、Center StageやスマートHDRの改善はあるものの、ハードウェア的な変化はほぼない。バッテリー駆動時間も従来と同じで、Wi-FiモデルとWi-Fi + Cellularモデルの重量差もわずか5g程度にとどまる。こうした点からも、Appleが今回のモデルを大幅な進化と位置付けていないことがうかがえる。

Appleはこれまで、エントリーモデルのiPadにおいて劇的な変更を加えることなく、徐々にスペックを向上させる方針をとってきた。今回のアップデートもその流れを踏襲しており、iPad 10世代のユーザーが即座に買い替えを検討するほどの変化はない。一方で、古いiPadを使用しているユーザーにとっては、スペックの向上により快適な操作環境を得られる可能性が高い。

価格と市場への影響 iPad 11(2025)は買い替えに値するか

新型iPad 11(2025)の価格は、Wi-Fiモデルが349ドル、Wi-Fi + Cellularモデルが499ドルからと設定された。この価格設定は、前モデルと同等の水準を維持しており、ストレージ増加やプロセッサーの向上を考慮するとコストパフォーマンスの向上につながるといえる。

しかし、現行のiPad 10世代が引き続き販売される場合、値下げされる可能性もあり、価格差がどの程度になるかが重要な判断材料となる。買い替えを検討する場合、現在使用しているモデルが重要なポイントとなる。

すでにiPad 10世代を使用しているユーザーにとって、A16チップの恩恵をどこまで体感できるかは不透明であり、実用面での大きな差は感じにくい可能性がある。一方で、iPad 9世代以前のモデルを使用している場合、チップ性能やストレージ、ディスプレイの改善を考慮すれば、買い替えのメリットは大きい。

また、AppleがエントリーモデルのiPadに大幅な機能強化を加えなかった背景には、iPad AirやiPad Proとの明確な差別化を維持する狙いがあると考えられる。より高性能なMシリーズのチップを求めるならば、AirやProを選択すべきであり、iPad 11(2025)はあくまで基本的な用途に特化したモデルとしての位置付けが続くことになるだろう。

Source:SlashGear