Nvidiaの新たなエントリー向けGPU「RTX 5050」に関する詳細がリークにより明らかになった。本モデルは、RTX 3050の後継として登場する可能性があり、名称が「RTX 5050 Ti」になる可能性も指摘されている。
リーク情報によると、RTX 5050は8GBのVRAMと135WのTDPを備え、PG162 SKU 25ボードを採用する予定だ。正式発表は2025年4月末頃と見られており、メモリ仕様はGDDR6が採用される可能性が高い。NvidiaはこのモデルをIntel Arc B570/B580の競合として位置付け、価格帯は200ドルから250ドル程度が見込まれる。
もしこの情報が正確であれば、RTX 5050は低予算のゲーミングPC構築を考えるユーザーにとって魅力的な選択肢となる。1080p環境でのゲームプレイには十分な性能を持ち、Nvidiaの最適化技術によってさらなる快適性が期待できる。対抗馬となるAMDのエントリーモデルに関する詳細は不明だが、今後の発表が注目される。
RTX 5050のスペックと市場での位置付け

RTX 5050は、Nvidiaのエントリー向けGPUとして登場が予定されている。リーク情報によれば、8GBのVRAMと135WのTDPを備え、PG162 SKU 25ボードを採用するという。これにより、RTX 3050の後継モデルとしての役割を果たしつつ、エントリーモデルの中でも比較的高い性能を提供する可能性がある。
スペックの詳細については、GDDR6またはGDDR7のいずれかのメモリが採用されると見られるが、コストの観点からGDDR6が搭載される可能性が高い。さらに、モデル名として「RTX 5050 Ti」が選ばれる可能性も指摘されている。Nvidiaはこれまでの戦略から、エントリーモデルを単独で投入するよりも、複数のSKUを用意し市場ニーズに応じた選択肢を提供してきた。このため、RTX 5050とRTX 5050 Tiが性能差を持たせて登場する可能性も考えられる。
このGPUは、特に1080pのゲームプレイを前提とした構成に適していると考えられる。8GBのVRAMは、この解像度でのプレイには十分な容量を持ち、NvidiaのDLSS技術を活用することで、よりスムーズなフレームレートを実現できる可能性がある。エントリー向けGPUの枠を超えて、一定のパフォーマンスを提供することが期待される。
競争力のある価格設定とIntel Arcとの比較
RTX 5050の価格設定は、リーク情報によれば200ドルから250ドルの範囲になるとされる。これはNvidiaのエントリー向けGPUとしては比較的手頃な価格帯であり、競合するIntel Arc B570/B580と直接競争することが想定されている。この価格帯では、コストパフォーマンスが重要な要素となり、性能と価格のバランスが求められる。
IntelのArcシリーズは、レイトレーシングやAI機能の強化を図る一方で、Nvidiaに比べるとソフトウェアの最適化やドライバの成熟度に課題を抱えている。このため、RTX 5050が同価格帯で安定したパフォーマンスを提供できれば、市場で優位に立つ可能性がある。また、Nvidiaのソフトウェア最適化により、DLSSやReflexといった技術を活用することで、フレームレート向上や遅延低減といった利点も期待される。
一方で、RTX 5050の価格が250ドルに近い場合、追加の出費でより高性能なRTX 5060を選ぶ方が合理的と考えるユーザーも多いだろう。そのため、Nvidiaがどのような形で価格と性能のバランスを取るのかが市場の動向を左右するポイントとなる。価格設定次第では、競争力のあるエントリーモデルとして確固たる地位を築く可能性があるが、性能差が大きい場合はRTX 5060や競合他社の製品にシェアを奪われる可能性も否定できない。
AMDの対抗モデル登場の可能性と市場の行方
現時点では、AMDがRTX 5050の直接の競合となる新モデルを発表していない。しかし、過去の動向を考慮すると、Nvidiaのエントリーモデルに対抗する製品を投入する可能性は十分にある。特に、2025年第2四半期には「RX 9060 XT」が登場するとされており、その後にエントリーモデル「RX 9050」などが追加される可能性もある。
AMDは、これまでエントリー向けGPUにおいてVRAM容量を増やすことで差別化を図る傾向にある。もしRTX 5050が8GB VRAMを搭載する場合、AMDが同価格帯で12GBや16GBを提供する可能性も考えられる。ただし、VRAM容量だけでなく、実際のゲームパフォーマンスや消費電力、価格設定などが競争力のカギを握ることになる。
また、Nvidiaのエントリー向けGPUは、過去においても価格の高騰や供給不足に直面したケースがある。そのため、RTX 5050の販売が開始された際に、市場の需要に十分対応できる供給体制が整っているかも重要な要素となる。特に、半導体供給の不安定さが続く中で、エントリーモデルの供給量が限定される可能性もあるため、価格の変動には注意が必要だ。
Source:NotebookCheck