AMDの未発表GPU「Radeon RX 9050」がメキシコの小売業者DDTECHのフィルターリストに登場した。これにより、RDNA 4世代のエントリークラスGPUが開発されている可能性が浮上した。
AMDは近年、60クラス以上のGPUに注力してきたが、RX 9050が実在するならば、200ドル以下の市場に新たな選択肢が加わることになる。過去のエントリーGPUは性能面で課題を抱えていたが、RDNA 4の進化がこの状況を変えるか注目される。
AMD Radeon RX 9050は本物か 小売業者のリスト掲載が示唆するもの

メキシコの小売業者DDTECHのウェブサイトに、「Radeon RX 9050」と「Radeon RX 9060」が掲載されていたことが明らかになった。これはAMDのRDNA 4世代の新型GPUの存在を示唆する情報であり、特にエントリークラスの製品展開に関心が集まっている。
現時点ではAMDから公式発表はなく、小売店のリストが誤表記である可能性も否定できない。ただし、RDNA 4シリーズにおいて、50クラスのGPUが復活するのではないかという推測は以前から出ていた。RX 7000シリーズでは50クラスのラインナップがなく、エントリー市場を重視していなかったが、今回のリークが事実ならば、この方針に変化があるかもしれない。
また、RX 9060についてはすでに存在が報告されており、RX 9050とともにRDNA 4世代の下位モデルとして計画されている可能性がある。価格帯としては200ドル以下の市場が想定されるが、競争環境や製造コストの影響で、最終的な価格設定は変動する可能性がある。
RX 9050のスペックはどうなるのか 過去モデルからの予測
RX 9050のスペックについては、公式な情報が一切ないため、過去のエントリークラスGPUを参考にするしかない。RDNA 3世代では、RX 6500 XTやRX 6400がエントリー市場向けに投入されたが、VRAMの容量やPCIeレーンの制限が原因で、十分な評価を得られなかった。
RDNA 4では、この反省を生かし、最低でも8GBのGDDR6メモリを搭載する可能性が高い。特に近年のゲームでは、VRAM不足が顕著になっており、4GBや6GBでは快適なプレイが難しくなっている。RX 9050がもし6GB以下で登場すれば、現行世代のゲーム環境に適しているとは言い難い。
また、TDPについては150W以下に収まる可能性が高い。エントリークラスの製品である以上、高い電力消費は避けられるだろう。PCIeインターフェースも、少なくともPCIe 4.0 x8以上は確保されると考えられる。これまでの50クラスGPUではバス帯域が制限されることがあったが、RDNA 4ではこの点が改善されるか注目される。
エントリーGPU市場は再び活性化するのか
現在、GPU市場では300ドル以上のミドルレンジ~ハイエンドモデルが主流となっており、200ドル以下の製品はほとんど存在しない。NVIDIAはRTX 3050をAmpere世代で投入したが、Ada Lovelace世代ではRTX 4050が登場せず、この価格帯は事実上空白の状態にある。
この状況に対し、RX 9050が本当に登場するならば、エントリー市場の活性化に繋がる可能性がある。特に、ライトユーザーや予算を抑えたい層にとっては、手頃な価格のGPUが求められている。もしAMDが価格と性能のバランスを適切に調整できれば、多くのユーザーが恩恵を受けるだろう。
一方で、エントリークラスのGPUは利益率が低く、メーカー側にとってはハイエンドモデルほどの魅力がないという課題もある。AMDが本気でこの市場に再参入するのか、それとも単なる小売店の誤記なのか、今後の公式発表が注目される。
Source:Wccftech