Googleが3月に配信したPixelスマートフォン向けのアップデート後、一部の端末でディスプレイの明るさが不規則に変動する不具合が発生している。特にNetflixやPrime Videoなどの動画再生時に影響が大きく、画面の明るさが突然変化する現象が確認されている。

ユーザーの報告によると、字幕をオフにするか、スムーズディスプレイ機能を無効にすることで改善する可能性があるが、完全な解決には至っていない。同様の問題はYouTubeやDisney+でも発生しており、複数のPixelモデルが影響を受けている。

Googleは現時点で公式な声明を出していないが、今回の不具合はAndroid 15 QPR2の影響とも考えられており、今後の修正対応が求められている。特定の操作環境下で発生することから、単なる仕様変更ではなく、ソフトウェア上のバグの可能性が高いと指摘されている。

Google Pixelの明るさ変動バグ ユーザーから相次ぐ報告

GoogleのPixelスマートフォンでは、3月のアップデート後にディスプレイの明るさが不規則に変動する不具合が発生している。特にフルスクリーンでの動画再生時に顕著であり、Netflix、Prime Video、YouTube、Disney+などのアプリを使用している際に明るさが突然変わるという症状が確認されている。

Reddit上ではPixel 8 ProやPixel 9 Pro XLのユーザーを中心に、端末ごとに異なる形でバグが発生しているとの指摘がある。Netflixでは字幕をオフにすると問題が軽減するという報告もあるが、これが根本的な解決策とは言えない。スムーズディスプレイ機能を無効にすることでも改善の可能性があるものの、依然として明確な原因は特定されていない。

この問題はPixelシリーズ全体に及ぶ可能性があり、さらに別の明るさ関連のバグとして「壁紙が極端に暗く表示される」ケースも報告されている。現在、Googleは公式な対応を発表しておらず、今後のアップデートによる修正が待たれている。

影響を受けるPixelデバイスと発生環境

今回の不具合は、特定のPixelモデルだけでなく、複数の世代にわたる可能性がある。Pixel 8 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 7 Proなど、さまざまな端末で同様の現象が確認されている。主に動画視聴時に発生するが、アプリによって症状の違いがあり、Netflixでは特に頻繁に報告されている一方、Prime VideoやDisney+、YouTubeでも同様の問題が発生している。

Reddit上のユーザー報告によると、明るさの変動は数分ごとに発生し、一瞬のうちに明暗が切り替わる。特にHDRコンテンツを再生している場合に発生しやすく、映像の視聴体験に悪影響を及ぼしている。さらに、特定の設定変更によって症状が緩和するケースもあるものの、根本的な原因は不明のままである。

一方で、動画再生時以外にも影響が出ている可能性がある。壁紙の明るさが異常に低くなる問題も報告されており、最大輝度設定にしても一部の画面要素だけが暗く表示される現象が見られる。こうした点から、Pixel端末全体のディスプレイ制御に何らかの異常が生じている可能性が指摘されている。

Googleの対応と今後の展望

現在のところ、Googleはこの明るさ変動のバグについて公式なコメントを発表していない。しかし、今回の問題はAndroid 15 QPR2のアップデート後に発生していることから、ソフトウェア側のバグである可能性が高いと考えられる。Googleがこれを認識している場合、今後のアップデートで修正が行われる可能性がある。

GoogleのPixel Feature Dropは定期的に配信されており、新機能の追加とともにバグ修正が行われる。しかし、過去の事例を振り返ると、アップデートに伴い新たな問題が発生するケースも少なくない。今回のようにディスプレイに関わるバグは、ユーザーの使用環境に大きな影響を及ぼすため、迅速な対応が求められる。

現時点では、ユーザー側でできる対策として字幕オフやスムーズディスプレイ機能の無効化が挙げられるが、完全な解決策とは言えない。Googleが今後どのように対応するか、公式の発表と次回のアップデートに注目が集まる。

Source:Android Police