Appleが発表したM4 MacBook Airは、処理性能の向上だけでなく、細部にわたるデザインの調整も注目を集めている。その中でも大きな変更点は、長年統一されてこなかったミュートボタンのアイコンの修正だ。
これまでのMacBookキーボードでは、ミュートキーにスピーカーのアイコンのみが使用されていた。しかし今回、画面上に表示されるものと同じ「スピーカーに斜線が入った」デザインへと変更された。この不一致は1999年のPowerBook G3以来続いており、25年越しの修正となる。
また、iPad向けMagic Keyboardにも同様の変更が加えられており、Appleが今後このデザインを標準化する可能性が高い。新型MacBook Airは「スカイブルー」の新色も加わり、細部にまでこだわるAppleの姿勢が改めて示された。
Appleが修正した25年越しのデザインの不統一とは

Appleが今回のM4 MacBook Airで手を加えたミュートボタンのデザイン変更は、一見些細な調整に見える。しかし、実際には1999年に登場したPowerBook G3以来、長年にわたって放置されてきた視覚的な不統一を解消する重要な改良である。
これまでのMacBookシリーズでは、ミュートキーに単なるスピーカーのアイコンが描かれていた。しかし、macOS上でミュートが有効になると表示されるアイコンは「スピーカーに斜線が入ったデザイン」だった。この視覚的な不一致は、直感的な操作を重視するAppleの製品哲学とは相反するものであり、ユーザーにとっても違和感を覚えやすい点だった。
さらに、今回の変更はMacBookだけでなく、最新のMagic Keyboardにも適用されている。特にiPad向けモデルでも同様のデザインに統一されたことから、Appleがこの修正を今後のキーボード全体に広げていく可能性は高い。今回の修正は、単なるアイコン変更にとどまらず、Appleのデザイン思想の一貫性を取り戻す動きとしても注目される。
Appleのデザイン哲学と細部へのこだわり
Appleは従来からデザインの一貫性を重視してきた企業であり、ハードウェアとソフトウェアの統合による直感的なユーザー体験を追求してきた。しかし、今回のミュートボタンの変更は、これまで同社が見落としていた細部の不統一を象徴するものであり、それが長年修正されなかったことは意外な事実である。
例えば、Appleは2015年にバタフライキーボードを導入し、従来のキーボード設計から大きく転換したが、最終的に不評を買い、2020年にはシザー式へと回帰した。また、Touch Barも一時的な試みとして取り入れられたが、長くは続かなかった。このようにAppleは時代のニーズに応じて大胆な変更を行う一方で、細かい部分に関しては変更を避けていた傾向がある。
今回のミュートボタンの修正は、Appleが過去のデザインの矛盾を整理し、より一貫性のあるユーザー体験を提供するための第一歩とも考えられる。今後、新たなMacBookシリーズが登場するたびに、さらなる細部の調整が行われ、Appleのデザイン哲学の精度がより高まっていくことが期待される。
新色「スカイブルー」が示すAppleの狙い
M4 MacBook Airでは、性能の向上だけでなく、新たに「スカイブルー」というカラーオプションが追加された。この新色は従来のMacBookラインナップにはなかったものであり、Appleがデザイン面でも新たな試みを行っていることを示している。
Appleはこれまでも製品のカラーバリエーションに戦略的な意図を持たせてきた。たとえば、iMac G3ではポップなカラフルデザインを採用し、iPhone 5cではカジュアルな層に向けた多色展開を行った。最近では、MacBook Airのミッドナイトカラーが話題になったが、指紋が目立つという批判もあった。
今回のスカイブルーは、これらのトレンドを踏まえつつ、新たなユーザー層を取り込むための選択肢と考えられる。また、M4チップ搭載モデルにのみ採用されていることから、今後のApple製品において「新型チップごとに新色を投入する」というマーケティング戦略の一環である可能性もある。この新色が市場にどのように受け入れられるのか、今後の展開が注目される。
Source:TechRadar