Asusの最新ノートPC「Zenbook A14」が登場し、MacBook Airの強力なライバルとして注目されている。本機は約980gの軽量設計に加え、OLEDディスプレイや充実したポート類を備え、携帯性と利便性を両立させている。
Snapdragon Xプロセッサと16GBのRAMを搭載し、AIアシスタント「Copilot」にも対応。最大32時間のバッテリー駆動を謳うが、実際の使用時間は約8時間とされ、MacBook Air M3には及ばない。価格は1,099ポンド(約20万円)で、Appleのエントリーモデルより高価。
タッチスクリーン非搭載やトラックパッドの操作性が課題だが、1TBの大容量ストレージを備える点は強みとなる。Windowsユーザーにとって魅力的な選択肢となり得るかが問われる。
Zenbook A14が持つ特徴とMacBook Airとの比較

Asus Zenbook A14は、軽量性とバッテリー持続時間の長さを強みに持つノートPCだ。重量は約980gと、超軽量設計に仕上げられており、持ち運びに適している。さらに、最大32時間のビデオ再生が可能とされるバッテリー性能を誇るが、実際の使用時間は8時間程度とされ、作業内容によっては消費電力の差が出る点に注意が必要だ。
ディスプレイには14インチのOLEDパネルを採用し、明るく鮮明な映像を提供する。しかし、リフレッシュレートは60Hzに留まり、滑らかさを求めるユーザーにとっては物足りない部分もある。加えて、タッチスクリーン非搭載である点は、競合製品との差別化にはならず、マイナス要素となり得る。
MacBook Air M3モデルとの比較では、パフォーマンス面でやや劣る可能性がある一方、ストレージは1TBと、Appleの256GBモデルよりも大幅に多い。ポート類も充実しており、USB-CやHDMI、USB-Aを搭載するなど、拡張性ではApple製品を上回る。
しかし、価格は1,099ポンド(約20万円)と、MacBook Air M4よりも100ポンド高く、コストパフォーマンスの面では慎重な検討が必要となる。
Snapdragon XプロセッサとWindows 11によるパフォーマンスの実力
Zenbook A14にはQualcommのSnapdragon Xプロセッサが採用されており、エントリーレベルのモデルは「Snapdragon X」チップを搭載する。上位モデルには「Snapdragon X Elite」が存在し、処理能力に差がある点が特徴的だ。また、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」に対応し、専用キーを備えることで、作業の効率化を図っている。
16GBのRAMと1TBのSSDを搭載し、一般的な作業や軽いクリエイティブワークには十分なスペックを持つ。特にWindows Helloの顔認証機能は高速で、アプリログインや決済認証の利便性を高めている。だが、Photoshopなどの負荷の高いソフトを同時に動作させると、若干のパフォーマンス低下が見られるという評価もある。
Windows 11の動作はスムーズで、Google Chrome中心の使用であれば快適に動作する。しかし、AppleのMシリーズチップ搭載MacBookが持つ電力効率と比較すると、バッテリー消費の面で不利な点もある。加えて、Windowsのエコシステム内でどこまで高い生産性を発揮できるかは、ユーザーの用途次第で変わってくるだろう。
Zenbook A14はMacBook Airの代替となり得るか
Zenbook A14は、Windowsユーザーにとって魅力的な選択肢となり得る。特に、拡張性の高いポート類や1TBの大容量ストレージ、長時間バッテリーを求めるユーザーには適している。しかし、タッチスクリーン非搭載やトラックパッドの操作性の課題、価格設定などを考慮すると、MacBook Airの代替として完全に機能するとは言い切れない。
Windows 11との相性やSnapdragon Xプロセッサのパフォーマンスを考慮すると、特定の用途では十分な能力を発揮する。しかし、クリエイティブ用途や高負荷作業を求める場合には、MacBook Air M3/M4の優位性が際立つ場面もある。
価格がAppleのエントリーモデルよりも高いことから、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっては購入の決め手に欠けるかもしれない。とはいえ、Windows環境で高品質なディスプレイと軽量デザインを求めるユーザーにとっては、有力な選択肢となる可能性がある。
Source:Express.co.uk