編集部
Appleが18.8インチの折りたたみ式iPadを開発中との情報が浮上した。Weiboの著名リーカーによると、このプロトタイプにはメタレンズ技術が採用され、ディスプレイ下にFace IDが統合されている可能性がある。
折りたたみデバイスの噂は以前から存在していたが、今回のリーク情報は過去に報じられたAppleのロードマップと符合する。2028年に登場が見込まれる折りたたみ式タブレットとノートPCの中間的デバイスがこれに該当する可能性が高い。
また、折りたたみiPhoneについては2026年以降の登場が予測されており、AppleはまずiPad/MacBookのハイブリッドデバイスを先行させる戦略をとるとみられる。技術開発が進む中、折りたたみデバイスの正式発表がいつになるのか注目が集まる。
Appleが開発中とされる18.8インチ折りたたみ式iPadの特徴とは
Appleが18.8インチの折りたたみ式iPadを開発中との情報がリークされた。Weiboの著名リーカー「Digital Chat Station」によれば、このデバイスはメタレンズ技術を採用し、ディスプレイ下にFace IDを統合する可能性がある。従来のiPadシリーズとは一線を画す仕様であり、折りたたみ機構によって新たな用途が期待される。
折りたたみディスプレイは、SamsungのGalaxy Z FoldシリーズやLenovoのThinkPad X1 Foldのように既存の市場で一定の成功を収めている。Appleはこれらの先行事例を分析し、独自のアプローチで新しいフォームファクターを確立しようとしているとみられる。
18.8インチというサイズは、現在のiPad Pro（12.9インチ）を大幅に上回り、タブレットとノートPCの中間的なデバイスとしての役割が強調される。また、Appleがメタレンズ技術を採用するという点も注目に値する。従来のFace IDには複数の光学レンズが必要だったが、メタレンズによって小型化が進むことで、ディスプレイ下に完全に統合できる可能性がある。
この技術はデバイスの薄型化や軽量化にも寄与し、Appleのデザイン哲学とも合致する。今後の開発動向が注視される。
Appleの折りたたみ戦略はiPhoneではなくiPadが先行するのか
Appleの折りたたみデバイスに関する噂は、iPhoneよりもむしろiPadやMacBookが先行する可能性を示唆している。アナリストのMing-Chi Kuo氏は、折りたたみ式iPhoneの登場は2026年第4四半期以降になると予測しており、それ以前にiPadやMacBookの折りたたみモデルが市場に投入される可能性が高いとされる。
折りたたみ式デバイスの導入は、Appleにとって慎重な判断を要する。iPhoneの場合、折りたたみ機構の耐久性やコスト面の課題が依然として大きく、従来のiPhoneラインナップに取って代わるほどの技術的ブレークスルーが求められる。一方で、iPadやMacBookであれば、ヒンジの設計やバッテリー配置の自由度が高く、比較的スムーズに導入しやすい。
また、折りたたみ式iPadは、タブレット市場の再活性化につながる可能性がある。近年、タブレット市場は成熟し、目新しい技術革新が少なくなっていた。折りたたみ技術がiPadに適用されれば、ラップトップの代替としての利用シーンが広がり、Appleにとって新たな収益源となり得る。折りたたみデバイスの戦略的な展開がどのように進むのか、今後の動向が注目される。
2028年の市場投入計画と折りたたみデバイスの未来
Appleの折りたたみ式デバイスは、2028年の市場投入が有力視されている。過去にリークされたロードマップでは、18.8インチの折りたたみ式「タブレット/ノートPC/モニター」デバイスがこのタイミングで登場する予定とされていた。これに先立ち、2026年頃には折りたたみiPhoneの開発も進められる可能性がある。
折りたたみデバイスの市場は、すでにSamsungやHuawei、Lenovoなどが参入しているが、高価格帯や耐久性の問題が普及の障壁となっている。Appleが折りたたみデバイスを市場投入する際には、これらの課題を克服し、他社製品との差別化を図ることが不可欠となる。特に、ヒンジ部分の耐久性や折り目の見え方など、技術的な完成度が問われることになるだろう。
また、Appleの折りたたみデバイスが単なるタブレットやノートPCの延長線上ではなく、新たなカテゴリーを創出する可能性もある。従来のiPadやMacBookとは異なる使い方を提案することで、ユーザーのデバイス利用の在り方を変えるかもしれない。Appleがどのようなビジョンをもって折りたたみ市場に参入するのか、その戦略に関心が集まる。
Source：Tom’s Guide