Acerは、最新のゲーミングノートPC「Predator Helios Neo 16S AI」を発表し、未発表のNVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載することが明らかになった。8GBのGDDR7メモリを備えるこの新型GPUは、50シリーズのノートPC向けモデルとして初めて市場に投入される見込みで、2025年のCESで発表された上位モデルとともにラインナップに加わる。
「Predator Helios Neo 16S AI」は、Intel Core Ultra 7プロセッサを搭載し、16インチOLEDディスプレイや16GB DDR5 RAM、1TB SSDを備えながらも、1,000ドル未満で提供される予定だ。この価格設定により、ハイエンドクラスの性能を持ちながらも、より多くのユーザーが手に取りやすいモデルとなることが期待される。
さらに、フランスの小売店PC21やAcer香港のウェブサイトに掲載された情報によれば、RTX 5060 Laptop GPUは、これまでのリーク情報通りのスペックである可能性が高い。正式発表前ながらも市場に関する関心が高まっており、次世代ゲーミングノートPC市場の動向を左右する一台となるか注目される。
Acerの新型ゲーミングノートPCが示す次世代GPUの進化

Acerの「Predator Helios Neo 16S AI」は、NVIDIAの未発表GPU「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」を搭載し、最新の技術革新を体現するモデルとなる。このGPUは8GBのGDDR7メモリを搭載し、従来のGDDR6からメモリ帯域幅が向上していることが特徴で、ゲームプレイ時のデータ転送速度や応答性の向上が期待される。
また、本モデルにはIntel Core Ultra 7 255HXが採用されており、最大5.2GHzのクロック速度とAI処理を強化する「Intel AI Boost」機能を備える。これにより、ゲームだけでなく、動画編集やAIを活用したアプリケーションの処理能力も向上することが予想される。
ディスプレイには、16インチのOLEDパネルが採用され、解像度はWQXGA(2560×1600)。リフレッシュレートは165Hzと高く、HDR 500にも対応する。鮮明な映像表現と滑らかな動作が可能となり、高負荷のゲームでも快適なプレイが実現されるだろう。
1,000ドル未満の価格設定がもたらす市場への影響
「Predator Helios Neo 16S AI」の価格は1,000ドル未満と見込まれており、この価格設定がゲーミングノートPC市場に与える影響は大きい。NVIDIAはCES 2025でRTX 5070 Laptop GPU搭載モデルの最低価格を1,299ドルと発表しており、それより下位に位置するRTX 5060 Laptop GPU搭載機はさらに手頃な価格帯となる。
ゲーミングノートPC市場では、ハイエンドモデルが2,000ドルを超えることも珍しくないが、RTX 5060 Laptop GPUを搭載しつつも1,000ドル未満という価格は、幅広い層のユーザーに訴求する可能性が高い。特に、ミドルレンジの価格帯で高性能なGPUを求めるユーザーにとって、コストパフォーマンスの面で魅力的な選択肢となる。
また、RTX 5060 Laptop GPUのスペックはRTX 5050 Laptop GPUと似通っている可能性があり、エントリーモデルとの価格差がどの程度になるのかも注目される。価格競争が激化する中で、Acerのこの戦略が他のメーカーに与える影響も無視できない。
未発表GPUのリークが示唆するNVIDIAの今後の展開
「Predator Helios Neo 16S AI」に搭載されるRTX 5060 Laptop GPUは、NVIDIAが正式発表する前にリーク情報として明らかになった。このGPUの存在は、フランスの小売店PC21やAcer香港の公式ウェブサイトで確認されたものであり、未発表の製品が先行して市場に出回る傾向を示している。
これまで、NVIDIAはGeForce RTX 50シリーズのデスクトップ版について発表を進めてきたが、ノートPC向けのラインナップは一部しか公開されていない。そのため、RTX 5060 Laptop GPUやRTX 5050 Laptop GPUがどのような性能を持ち、どの価格帯に配置されるのかは、正式な情報公開を待つ必要がある。
今回のリーク情報から、RTX 5060 Laptop GPUは上位モデルと同様にGDDR7メモリを採用するが、メモリ容量は8GBにとどまることがわかる。一方、デスクトップ版のRTX 5050はGDDR6メモリを採用するとされており、ノートPC版とデスクトップ版で異なるアプローチが取られている可能性がある。この違いが、今後のNVIDIAの製品戦略を占う重要なポイントとなるだろう。
Source: TweakTown