サムスンの次世代フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」の最新情報がリークされた。最大のアップグレードはカメラで、従来の50MPセンサーから大幅に向上し、200MPのメインカメラが搭載される可能性が高い。超広角と望遠カメラは従来通りの構成となるが、ソフトウェアの最適化やセンサーの改良も期待される。

200MPカメラの搭載でフォルダブルスマホの撮影性能が飛躍的に向上

Galaxy Z Fold 7の最大の進化点は、カメラシステムの強化だ。従来の50MPセンサーから200MPセンサーへと刷新され、より高精細な写真撮影が可能になる。これにより、ズーム時のディテール再現や暗所撮影性能が向上すると期待される。超広角12MP、望遠10MPの構成は変わらないが、ソフトウェアの最適化による画質向上も予測される。

Galaxy Z Foldシリーズのカメラは、従来から高性能ではあったものの、一般的なフラッグシップモデルに比べると一歩劣るという評価があった。特に、Galaxy Sシリーズが1億800万画素以上のセンサーを搭載する中で、フォルダブルモデルは画素数が抑えられていた。今回はその差を埋める形での進化となり、Z Foldシリーズの写真性能に対する評価が変わる可能性がある。

また、Galaxy Z Fold 7の200MPカメラは、過去に韓国と中国限定で発売されたGalaxy Z Fold 6 Special Editionに搭載されていたものと同様の仕様とみられる。この特別モデルは一般販売されず一部地域限定だったため、多くのユーザーにとっては実質初の200MP搭載フォルダブルとなる。カメラ性能の大幅強化によって、フォルダブルスマートフォンの選択肢としての魅力がさらに高まりそうだ。

Snapdragon 8 Elite採用で処理能力が向上 折りたたみ機の性能向上は新たな段階へ

Galaxy Z Fold 7は、最新のQualcomm製チップセット「Snapdragon 8 Elite」を搭載することが確定的とされる。このプロセッサは、2025年のハイエンドモデル向けに設計されたもので、前世代のSnapdragon 8 Gen 3よりもCPU・GPUともにパフォーマンスが向上している。特に、AI処理性能の向上により、画像処理やバッテリー管理の効率化が進むとみられる。

フォルダブルスマートフォンは、従来よりも多くのディスプレイ領域を活用できるため、マルチタスク性能が求められる。そのため、処理能力の向上は、日常的な操作の快適さに直結する。特に、ゲームや動画編集といった高負荷な作業を行うユーザーにとって、この性能アップは大きなメリットとなるだろう。

また、Galaxy Z Fold 7は折りたたみ機構を持つため、発熱や消費電力の管理も重要だ。Snapdragon 8 Eliteは、最新の製造プロセスを採用することで省電力化が進められており、長時間の使用でもバッテリーの持ちが改善される可能性がある。折りたたみスマートフォンにおいて、パフォーマンスと省電力を両立することは重要な課題であり、新型チップの採用がどこまで影響するのかが注目される。

2025年7月発表予定 サムスンのトライフォールド端末と同時発表の可能性も

Galaxy Z Fold 7の発表時期は、例年通り2025年7月と予測されている。サムスンは毎年夏に新型フォルダブルを発表しており、今回もその流れを踏襲する可能性が高い。Z Fold 7はフラッグシップモデルとしての地位を維持しつつ、新たな進化を遂げることが期待される。

さらに、サムスンはトライフォールド(3つ折り)スマートフォンの開発を進めているとされており、同時期に発表される可能性がある。従来のフォルダブルとは異なり、画面を三つ折りにすることでタブレットに近い使用感を実現するデバイスとなる見込みだ。Galaxy Z Fold 7とトライフォールドモデルが並ぶことで、フォルダブル市場に新たな選択肢が生まれるかもしれない。

サムスンのフォルダブル市場における競争相手としては、GoogleのPixel FoldシリーズやOppo、Xiaomiなどの中国メーカーが挙げられる。これらのメーカーも折りたたみスマートフォンの開発を加速しており、市場はますます活性化している。Z Fold 7は、その中でもカメラ性能や処理能力の向上を武器に、差別化を図ることになりそうだ。発表まであと数カ月、今後の続報にも注目したい。

Source:PhoneArena