Appleが発表した最新の Mac Studio(M4 Max/M3 Ultra搭載モデル)は、同社史上最もパワフルなデスクトップMacとして注目を集めている。しかし、このモデルには意外な欠点が存在する。それは、「高電力モード」 に非対応であることだ。
Appleの公式ドキュメントによると、新型Mac Studioには「低電力モード」 が搭載されており、消費電力を抑えたり、ファンの騒音を軽減したりすることが可能だ。一方で、MacBook ProやM4 Mac miniでは利用できる「高電力モード」が、Mac Studioではサポートされていない。高負荷な作業に最適な機能であるにもかかわらず、なぜMac Studioでは省かれたのか。
Appleが今後のソフトウェアアップデートで対応する可能性も指摘されているが、現時点での仕様は不可解だ。最強のMacにふさわしいパフォーマンスを発揮するための環境が整っていない点に、ユーザーの間で疑問が広がっている。Appleはこの決定についてどのように説明するのか、今後の動向に注目が集まる。
Mac Studioは「低電力モード」に対応するが「高電力モード」は非搭載

Appleの最新モデル Mac Studio(M4 Max/M3 Ultra) は、極めて高い処理能力を持つデスクトップMacとして登場した。しかし、その仕様を詳しく見ると、意外な点が浮かび上がる。それが、「高電力モード」に対応していない という事実だ。
Appleの公式ドキュメントによれば、新型Mac Studioには 「低電力モード」 が搭載されている。このモードを使用すると、消費電力を抑えながら動作し、ファンの騒音を低減することが可能だ。これにより、静かな作業環境を維持しながら、電力の節約にもつながる。しかし、これはあくまで性能を抑える機能であり、負荷の高い作業をこなすためのものではない。
一方で、Appleの MacBook Pro(特定のモデル)やM4 Mac mini では 「高電力モード」 が利用できる。これは、冷却機能を強化しながらフルパフォーマンスを発揮できる機能であり、長時間の高負荷作業を支えるために設計されている。
しかし、同様に高い性能を誇るMac Studioには、この高電力モードが搭載されていない。この仕様の違いは、Appleがモデルごとに求める使用用途を慎重に考慮した結果と見られるが、その理由については明確な説明がなされていない。
高負荷作業向けのMac Studioにこそ「高電力モード」が必要ではないか
Mac Studioは、プロフェッショナル向けのワークステーションとして設計されている。映像編集、3Dレンダリング、機械学習など、高度な計算処理を必要とする作業をこなすことが前提の製品である。そのため、より高いパフォーマンスを維持するための「高電力モード」 は、むしろMac Studioにこそ必要なのではないかという疑問が浮かぶ。
実際、高電力モードが利用できる MacBook Pro は、持ち運びを前提としたノート型デバイスであり、デスクトップ環境に比べて冷却能力には制約がある。それにも関わらず、このモードが搭載されていることを考えると、十分な冷却性能を持つMac Studioがこの機能を持たないのは不自然にも映る。
特に、Mac Studioのターゲット層が求めるのは最高のパフォーマンスであり、それを引き出すための機能が制限されていることは、ユーザーにとっても不満の要因となりうる。Appleがこの仕様を採用した背景には、ソフトウェアレベルの最適化や、発熱管理の観点からの判断がある可能性もある。
しかし、ハードウェアの能力を最大限に活かしたいユーザーにとっては、高電力モードの非搭載は少なからず意外な決定と受け止められている。
今後のソフトウェアアップデートで対応する可能性はあるのか
Appleはこれまでの製品でも、ソフトウェアアップデートによって性能を引き出す機能を追加してきた。そのため、Mac Studioの 「高電力モード」 についても、将来的に対応する可能性はゼロではない。過去の例を見ても、Appleは新しいハードウェアの発売時点では特定の機能を制限し、その後macOSのアップデートによって解放することがある。
たとえば、M1チップ搭載Macでは発売当初、一部のGPU関連機能が制限されていたが、後のアップデートで改善されたケースがあった。今回のMac Studioでも、現在は高電力モードが搭載されていないものの、将来的にAppleがこの機能を有効化する可能性は考えられる。
しかし、Appleがこの仕様を公式に説明していない以上、今後の対応がどうなるかは不透明だ。ユーザー側としては、現時点では高電力モードがない前提で運用する必要がある。もしAppleがこの機能を意図的に省いたのであれば、何らかの代替策や新たなパフォーマンス向上策が示されることが期待される。今後のAppleの発表やmacOSのアップデートに注目が集まるところだ。
Source:9to5Mac