Samsungの最新UI「One UI 7」が、Galaxy S25シリーズにプリインストールされ、他のデバイスへのアップデートも進行中だ。本バージョンはAndroid 15をベースに、多くの新機能が追加されている。
最大の注目は「Now Bar」と「Now Brief」。Now Barはロック画面でリアルタイム情報を表示する機能で、iOSのLive Activitiesに近い。一方、Now Briefは予定や天気、健康データをまとめて通知するシステムだ。また、AIを活用した文章作成補助や通話文字起こし、画像検索機能も強化された。
One UI 7の目玉機能 Now BarとNow Briefの実力

One UI 7の最大の注目ポイントは「Now Bar」と「Now Brief」だ。Now Barはロック画面上にリアルタイムで情報を表示する機能で、スポーツの試合結果やナビゲーション情報、ワークアウトデータ、メディアの再生コントロール、ストップウォッチのタイマーなどを一目で確認できる。iOSのLive Activitiesに似た仕組みだが、One UIならではのカスタマイズ性が特徴となっている。
一方、Now Briefはその名の通り、ユーザーにとって必要な情報を要約して通知する機能だ。例えば、当日のスケジュールや天気予報、Samsung Healthのデータなどをまとめて提示する。情報を個別に探す手間が省け、より効率的なスマートフォンの使い方が可能になる。
Samsungは近年、スマートフォンの利便性を高めるために、通知の最適化や情報管理の仕組みを強化してきた。Now BarとNow Briefの導入はその延長線上にあり、ユーザーが必要な情報を最適な形で受け取れるように設計されている。ただし、これらの機能がすべてのGalaxyデバイスに搭載されるわけではなく、最新のGalaxy S25シリーズ向けに最適化されている点には注意が必要だ。
AIを活用した新機能でGalaxyの利便性が大幅向上
One UI 7では、AI技術を活用した機能が大幅に強化された。そのひとつが「ライティングアシスト」の拡張だ。これにより、どのAndroidキーボードを使用しても、文章のリライトや要約、生成がスムーズに行える。特に、長文の編集や簡潔なメッセージ作成に役立つ機能として期待されている。
また、「AI通話文字起こし」は、通話中の会話をリアルタイムでテキスト化する新機能だ。重要な会話内容を記録できるため、ビジネスシーンやメモを取る余裕がない場面で有効に機能する。Samsung GalleryにもAIが活用され、写真検索がより直感的に行えるようになった。たとえば、「海の写真」や「誕生日の画像」といった自然な言葉で検索が可能になる。
近年、SamsungはスマートフォンのAI活用を積極的に推進しており、One UI 7でもその傾向が強く表れている。ただし、これらの機能がすべてのGalaxy端末で利用可能になるわけではなく、デバイスの処理能力によって制限がかかる可能性がある。特に、AI関連の高度な処理を必要とする機能は、最新のGalaxy S25シリーズを中心に提供されると見られる。
バッテリー管理やアプリのアーカイブ機能で使い勝手が向上
One UI 7では、バッテリー管理機能が改善され、「Adaptive Charging(適応型充電)」の設定が細かく調整できるようになった。これまで、80%または100%のどちらかで充電を停止する設定しかなかったが、One UI 7では85%や90%といった中間値を選べるようになった。これにより、バッテリーの寿命を延ばしながら、ユーザーの利用スタイルに応じた充電が可能になる。
さらに、新たにシステムレベルで統合された「アプリのアーカイブ機能」も注目される。これにより、使用頻度の低いアプリを一時的に削除し、ストレージの空き容量を増やせるようになった。アーカイブされたアプリは、完全に削除されるのではなく、再インストール時に設定やデータが復元されるため、再利用時の手間を省けるのが利点だ。
Samsungはこれまでもバッテリー管理機能を強化してきたが、今回のOne UI 7では、さらに細かなカスタマイズが可能になった点が大きい。特に、アプリのアーカイブ機能は、ストレージ管理をシンプルにしながら、必要なデータを保持できるため、多くのユーザーにとって有用なアップデートとなるだろう。
Source:Lifehacker