Apple Watchの販売が世界的に低迷している。市場調査会社Counterpointによると、2024年の売上は前年比19%減となった。スマートウォッチ市場全体も7%縮小しており、Appleにとっても厳しい局面を迎えている。
要因として、最新モデルの進化の鈍化や特許訴訟による販売制限が挙げられる。また、ユーザーの間では通知機能の過多に対する不満が高まっており、長年使用していた人々がデバイスを手放すケースも増加。Appleの戦略が今後どのように変化するのか、業界の注目が集まる。
Apple Watchの販売減少 進化の停滞と市場の変化

Apple Watchの販売が低迷している。市場調査会社Counterpointのデータによると、2024年の世界販売は前年比19%減少し、スマートウォッチ市場全体も7%縮小した。この動きは、Appleの成長戦略に影響を与える可能性がある。
Apple Watchは2015年の発売以来、健康管理や通知機能の向上を続け、フィットネス市場でも存在感を高めてきた。しかし、近年のモデルでは機能面での革新が乏しく、特にS10シリーズでは顕著だった。さらに、特許訴訟による販売制限が影響を与えた可能性もある。
北米市場の低迷が特に深刻で、Appleのシニアリサーチアナリストであるアンシカ・ジャイン氏も「進化の鈍化が消費者の購買意欲に影響を及ぼしている」と指摘する。市場競争の激化の中で、Apple Watchの存在感が今後どのように変化するかが注目される。
Apple Watchに飽きたユーザー 通知の多さが不満の要因に
Apple Watchの魅力の一つであった通知機能が、今やユーザーの不満要因となっている。SNS上では「通知が多すぎる」「手首での振動がストレス」といった意見が目立つようになり、長年使用してきたユーザーの中には、デバイスを外す人も増えている。
X(旧Twitter)では「9年間使ってきたが、手首で通知を受け取るのが煩わしくなり、数ヶ月前に外した」との投稿が見られる。また、Redditでは「通知をオフにすれば良いというが、それではスマートウォッチの意味がない」という声もある。
Apple Watchはもともとフィットネス機能や健康管理を目的としていたが、多くのユーザーが通知管理に煩わしさを感じるようになった。これにより、「スマートウォッチ=通知のためのデバイス」となり、本来の価値が薄れているとの指摘もある。Appleが今後、どのようにユーザー体験を見直すかが問われる。
スマートウォッチ市場全体の停滞 Appleの競争優位性は揺らぐのか
Apple Watchの販売減少は、スマートウォッチ市場全体の停滞と無関係ではない。Counterpointのレポートによると、2024年の市場全体は7%縮小し、Appleだけでなく他のメーカーも影響を受けている。ただし、一部のブランドは成長を続けている。
中国メーカーImooは22%増、Xiaomiは135%増、Huaweiは35%増と大きな伸びを見せた。一方で、Appleは市場シェアを維持するための新たな戦略が求められる局面にある。特に、低価格帯のスマートウォッチが台頭し、機能が限定的ながらもコストパフォーマンスに優れたモデルが人気を集めている。
Appleの高価格帯戦略が今後どのように変化するのか、また、競争の激化に対してどのような革新を打ち出すのかが注目される。
Source:Daily Mail