Samsungの最新フラッグシップ「Galaxy S25 Ultra」は、高性能ながら進化の少なさが指摘されている。一方、同価格帯の競合機種「OnePlus 13」は、圧倒的な支持を得ていることが明らかになった。
Android Authorityが実施したアンケートでは、3,200以上の投票のうち62%がOnePlus 13を選択。さらに、Galaxy S25シリーズ全体との比較でも、5,000票近い投票の約3分の2がOnePlus 13を支持した。
価格差やバッテリー性能、充電速度、デザインの新鮮さがOnePlus 13の優位点として評価される一方で、Galaxy S25 UltraはSペンや長期的なソフトウェアアップデートの強みを持つ。今回の調査結果は、テクノロジーに精通した読者層の傾向を反映したものであり、一般市場での評価とは異なる可能性もある。
Galaxy S25 Ultraの停滞とOnePlus 13の台頭

SamsungのGalaxy S25 Ultraは、確かにハイエンドスマートフォンとしての性能を備えている。しかし、多くのユーザーが期待した進化が見られないことが、今回のアンケート結果に影響を与えた可能性がある。特に、S25 Ultraは前モデルのS24 Ultraと比較して、デザインや機能面で大幅な変化がなく、アップグレードの必要性を感じにくいという意見が目立つ。
一方、OnePlus 13は新鮮なデザインと競争力のあるスペックで多くの支持を集めた。バッテリー持続時間の向上や、高速な有線・無線充電、スムーズなジェスチャーナビゲーションなど、実用性の高い改良が施されている。また、価格も899ドルとGalaxy S25 Ultraの1,300ドルよりはるかに手が届きやすい点も、大きなアドバンテージとなった。
Galaxy S25 Ultraの強みは、長期的なソフトウェアアップデートやSペンの搭載といった点にある。しかし、今回のアンケート結果を見る限り、読者の多くはこうした要素よりも価格や使い勝手の向上を重視しているようだ。特に、新しい機種を求める層にとっては、OnePlus 13のほうが魅力的な選択肢となったのかもしれない。
アンケート結果が示すユーザーの価値観の変化
Android Authorityのアンケートでは、3,200票のうち62%がOnePlus 13を選択し、さらにGalaxy S25シリーズ全体と比較した際にも5,000票のうち約3分の2がOnePlus 13を支持した。この結果から、単にS25 UltraがOnePlus 13に負けたというだけでなく、ユーザーの価値観が変化していることが見て取れる。
これまでSamsungのUltraシリーズは、最先端技術とプレミアムな体験を提供するモデルとして、多くの支持を集めてきた。しかし、近年の価格上昇や進化の鈍化に対し、ユーザーは新しい選択肢を求めるようになった。OnePlus 13のような、価格と機能のバランスが取れたモデルに人気が集まるのは、こうした背景が影響していると考えられる。
さらに、今回のアンケート結果には、OnePlus 13のアメリカ市場での展開の限界という点も影響している可能性がある。OnePlusはアメリカのキャリア経由で販売されていないため、多くの消費者が手に取る機会を持ちにくい。しかし、それにもかかわらずこれほどの支持を集めたという事実は、従来のブランドに対する信頼が揺らぎつつあることを示唆している。
高価格帯スマートフォンの今後の行方
今回の調査結果から、高価格帯スマートフォン市場においても、単なるブランド力だけでは支持を維持できないことが明らかになった。Galaxy S25 Ultraのような1,300ドルクラスのモデルにとって、価格に見合うだけの革新が求められる時代に入っている。
OnePlus 13は、従来のプレミアムモデルと同等のスペックを持ちながら、価格を抑えたことで市場の注目を集めた。これに対し、Samsungや他のメーカーがどのように対抗するかが今後の焦点となる。特に、価格が高騰する中で、ユーザーに納得感を与える新たな価値を提供できるかが問われるだろう。
また、スマートフォン市場ではカメラ性能やAI機能の強化が競争の中心となりつつある。Samsungが今後のUltraシリーズでどのような革新をもたらすのか、それがユーザーの期待に応えるものになるのかが、今後の市場動向を左右するポイントになるだろう。今回のアンケート結果は、一つの指標として、今後のフラッグシップ市場の変化を示しているのかもしれない。
Source:Android Authority