Appleが次期OSアップデートで大規模なデザイン変更を計画しているとの情報が浮上した。iOS 19はiOS 7以来の最大の視覚的オーバーホールになる可能性があり、visionOSの影響を受けた統一デザインが導入されるとの観測が広がる。
また、iPhone 17 Pro Maxが「Ultra」としてリブランドされる可能性も報じられており、バッテリー強化のための筐体の厚み増加がその理由とされる。さらに、次期visionOS 3が「豊富な新機能」を搭載すると噂される中、新型HomePadの発売は2025年後半へと延期される見通しだ。Appleの戦略の行方が注目される。
iOS 19のデザイン刷新はiOS 7以来の大規模変更となるか

Appleが次期iOS 19で大規模なデザイン変更を計画しているとの情報が浮上している。著名なアナリストであるMark Gurman氏によれば、iOS 19はiOS 7以来の最も大きな視覚的アップデートになる可能性があるという。
これまでAppleのデザイン変更は徐々に進められることが多かったが、今回は統一感の強化を目的とし、visionOSの影響を色濃く受けたインターフェースが導入されるとされている。これが事実であれば、iOSのUIはより洗練されたものとなり、macOSやwatchOSとの統合が進むことが予想される。
特に、Appleが近年強化している空間コンピューティング分野との親和性を高める動きの一環とも考えられる。iOS 7の劇的な変更が当時のユーザーに戸惑いを与えたように、今回の変革も既存のiPhoneユーザーに影響を与える可能性は否めない。
一方で、Appleは過去にも「大幅なデザイン変更」と報じられながらも、結果的には部分的な改修にとどまることがあった。仮にvisionOSの要素を取り入れるとしても、iPhone独自の使い勝手を損なわずに改良される可能性が高い。いずれにせよ、正式発表が行われるWWDC 2025では、Appleがどのような変革を打ち出すのかが注目される。
iPhone 17 Ultraは登場するのか バッテリー強化が鍵を握る
次期iPhone 17 Pro Maxのデザインが変更され、より厚みのあるモデルとなる可能性が指摘されている。これを受けて、一部では「iPhone 17 Ultra」という新たなブランド名での展開があり得るとの観測も浮上している。AppleはすでにApple Watch Ultraで高耐久・長時間駆動の製品ラインを確立しており、iPhoneシリーズにも「Ultra」が加わることは不自然ではない。
iPhoneのバッテリー性能は長年の課題であり、特にProシリーズでは性能向上とバッテリー持続時間のバランスを求める声が多い。もしiPhone 17 Pro Maxが厚みを増すのであれば、それはバッテリー容量の拡大に起因すると考えられる。Appleは軽量化を重視する傾向にあるが、近年では実用性を重視した設計へのシフトも見られる。
Apple Watch Ultraのように、あえて重量やサイズを犠牲にしながらも、実用的なバッテリー持続時間を確保する方向性は十分考えられる。ただし、iPhone 17 Ultraが実際に登場するかどうかは現時点では不透明である。
Appleが「Pro Max」という名称を廃止し、「Ultra」へ移行する可能性はあるものの、これまでのネーミングの一貫性を考えると慎重な判断が求められるだろう。仮にUltraモデルが実現する場合、従来のPro Maxとの差別化がどこに置かれるのかが大きな焦点となる。
visionOS 3の新機能とHomePadの遅延 Appleの戦略とは
Appleが次期visionOS 3において「豊富な新機能」を搭載すると報じられている。これにより、Vision Proの利便性が向上し、より多くのユーザーに訴求することが期待される。visionOSは、Appleの空間コンピューティング戦略の中核を担うOSであり、特に新たなインターフェースやマルチタスク機能の進化が予想される。
AppleはVision Proの販売を加速させるため、ソフトウェア面での改良を強化する姿勢を見せている。一方、スマートディスプレイ「HomePad」の発売が2025年第3四半期に遅れるとの報道が出ている。Ming-Chi Kuo氏によると、この遅延の背景にはSiriのアップグレードの遅れや、homeOSの開発が予定より進んでいないことがあるという。
AppleはAI技術の発展に伴い、Siriの強化を進めているが、その完成度を高めるために時間を要していると考えられる。Appleの戦略として、未完成な製品を急いで市場に投入することは避ける傾向がある。HomePadがAppleのスマートホーム戦略において重要な役割を担うとすれば、完成度を高めることが優先されるのは当然の判断といえる。
visionOS 3とHomePadの今後の展開は、Appleがどのようにソフトウェアとハードウェアの統合を進めるのかを示す重要な指標となるだろう。
Source:9to5Mac